ジェームズ・ガン監督、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の特殊な撮影手法明かす

 5月3日に公開される『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』で監督を務めたジェームズ・ガンが、独自の撮影手法についてコメントした。

 本作は、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の製作総指揮、そして『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズの監督であるガンが贈る最新作。ガーディアンズが、最後にして最凶の敵ハイ・エボリューショナリーとのバトルを繰り広げることになる。大切な家族・ロケットの命に危機が迫るが、その命を救うカギはロケットの知られざる過去に隠されていた。

 主人公ピーター・クイル(クリス・プラット)が亡き母の残した音楽プレイヤーで音楽を聴いているシーンなど、物語の展開に合わせてその場を彩る音楽が特徴的な『ガーディアンズ』シリーズ。脚本・監督を務めるガンは、「実際に撮影現場で音楽を流せば、演者もそのシーンのトーンを明確に理解することができます。全員が同じ感覚を共有できるというのはすごいことですし、音楽によって撮影自体もずっと楽しくなります」と撮影方法について語った。

 ネビュラ役のカレン・ギランは「映画の中でかかる音楽が実際に現場でもかかるのは演じる上でとても助けになる。共演者が同じムードに浸れるから。セリフがあるシーンの場合は、先に10秒か20秒音楽をかけ、フェードアウトさせてセリフに入る。スローモーションで歩くようなシーンだと、ずっと音楽をかけたままやるの。音楽がそこにいる人たちのエネルギーを高めてくれて、とても楽しい」とその撮影方法の詳細を明かしている。また、ガモーラを演じるゾーイ・サルダナは「撮影しているシーンにおいて、雰囲気にピッタリの曲が流れていると、心が動いて相手への感情がもっと自然に沸き起こってくる」と、音楽と演技の親和性について述べた。

 クイルを演じるクリス・プラットも「僕も自分自身の演技にどんどん音楽を組み込んでいくようになっていったんだ。撮影現場で音楽が流れていることによって、一歩引いた状態で音楽に導かれるように演じることができた。音楽が空白を満たしてくれるような場面では、役者はあまり色々なことをする必要がない。特にこの映画では、そこでかかっている音楽をもとにして編集されるし、シーンの雰囲気が理解できて、全員が同じ感覚を持つことができるからね」とコメント。さらに、撮影シーンの都合上音楽をかけられないシーンの場合も、耳の中に装着する小さなレシーバーのようなイヤーウィッグをつけて音楽を聴きながら演じていることが明かされた。

■公開情報
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』
5月3日(水・祝)全国劇場公開
監督:ジェームズ・ガン
製作:ケヴィン・ファイギ
出演:クリス・プラット、ブラッドリー・クーパー、ヴィン・ディーゼル、ゾーイ・サルダナ、カレン・ギラン、デイヴ・バウティスタ、ポム・クレメンティエフほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©Marvel Studios 2023

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