片山享監督作『いっちょらい』6月17日公開 津田寛治「心に刺さりました」

 片山享監督作『いっちょらい』が、6月17日より池袋シネマ・ロサにて公開されることが決定。津田寛治より応援コメントが到着した。

 本作は、同監督が2017年に制作した短編映画『いっちょらい』のセルフリメイク長編作品。短編版は第24回ながおか映画祭準グランプリ・はままつ映画祭2018に入選している。

 監督を務めた片山は、初長編作品『轟音』でスペイン・シッチェス映画祭にて評価を受け、2022年は『わかりません』『道草』ほか5作品が公開された。最新作である本作では故郷の福井を舞台に、これまでの作品で一貫してきた「幸せとは何か」を問うている。

 主人公のテツヤ役は、『GOLDFISH』『RUN! 3films』出演の松林慎司が務め、今作が長編映画初主演となる。

映画『いっちょらい』予告編

 さらに『いっちょらい』劇場公開を記念し、6月10日から1週間限定で池袋シネマ・ロサにて片山享監督特集の上映が決定。2022年に公開された『轟音』『わかりません』『道草』の3作品が上映される。

コメント

津田寛治

福井生まれの片山監督が作った福井駅前シャッター商店街の物語。彼は自分の腹にある鉛色の原風景から目を背けず、それを吐き出し、この映画に染み込ませたんだと思います。遠きにありて思うものばかりが故郷ではないという彼のメッセージは、同郷である僕には殊更心に刺さりました。出演者たちのリアルな演技も必見です。

片山享(監督)

映画『いっちょらい』は僕の生まれ故郷である福井県で撮影させていただきました。生きていればそれぞれ色々ありますが、なんというんでしょうか、辛いことがあった時、僕はそれを乗り越えるという言葉があまり好きではなくて、やっぱり出来事を忘れることなんてできないと思うんです。だから、そんな辛いことがあったけど、それをちゃんと背負って、それでもなんとか1歩でも前に進むことを大事にしたいと思っていて、それをこの映画を通して伝わったら嬉しいなと思っています。「いっちょらい節」がみなさんの応援歌になることを願っています。
幸せってなんやろね。

■公開情報
『いっちょらい』
6月17日(土)劇場公開
出演:松林慎司、太田美恵、安楽涼、窪瀬環、岸茉莉、柳谷一成、大宮将司、あまつりか、中山卓也(友情出演)、藤井啓文、大平智子、山田昭二
プロデューサー:宮田耕輔
撮影・照明:深谷祐次
録音:坂元就
スチール:坂本義和
歌唱・踊り指導:井上満枝、山本純子
監督・脚本・編集:片山享
主題歌:ナオリュウ「それでも世界は美しい」
挿入歌:ラッキーオールドサン「すずらん通り」「ベースサイドストリート」
後援:福井県
配給・宣伝協力:夢何生
企画・製作:ふくいまちなかムービープロジェクト
2023年/日本/93分/アメリカンビスタ/カラー/5.1ch/DCP

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