『らんまん』寺脇康文が伝える学ぶことの楽しさ 未来の万太郎の原点となるエピソードも

 蘭光は「森羅万象には理由があるぞ」と話すと、万太郎や学ぶ子どもたちの前でさまざまな疑問を矢継ぎ早に問いかける。その後、自分の書斎から大量の書物を持ってくると、蘭光は快活な表情で声高らかにこう言った。

「者ども、好きに学びや!」

 寺脇が見せる楽しそうな表情や声色から、蘭光が心の底から学びが好きな人物だとわかる。そんな蘭光との出会いが万太郎を変えた。万太郎は積極的に学問所に通い始めるようになった。劇中、あっという間に3年が過ぎたが、その演出によって万太郎がさまざまな学問に夢中になるさまが伝わってきた。

 未知のことに心惹かれるあまり、市蔵(小松利昌)が買ったばかりの懐中時計を分解してしまうというのは困り者だが、その様子からは、今後万太郎が植物の研究に没頭する姿が容易に想像できた。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『らんまん』【全130回(全26週)】
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:神木隆之介、浜辺美波、志尊淳、佐久間由衣、広末涼子、松坂慶子ほか
作:長田育恵
語り:宮﨑あおい
音楽:阿部海太郎
主題歌:あいみょん
制作統括:松川博敬
プロデューサー:板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
演出:渡邊良雄、津田温子、深川貴志ほか
写真提供=NHK

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