『どうする家康』大貫勇輔が“誠実”過ぎる浅井長政に 古田新太の強烈キャラな足利義昭も
長政を演じている大貫勇輔は度々、信長らの動向を注視する眼差しを見せている。たとえば藤吉郎と光秀が去った際、長政はその場をおさめることができたと安堵したのか大きくため息をつくと、意味ありげに家康をじっと見る。信長が地球儀を手に取って「日ノ本」を指差し、「どう思う?」と問いかけたときには、信長の意図を汲み取らんとする視線を向けていた。信長が長政と家康の手を取って「我が2人の弟よ。力を貸せ」と声をかけたときには、素早く走らせた視線に長政の困惑が見てとれるが、いち早く「かしこまりました」と返答してみせた。大貫が見せた眼差しによって、長政に場の雰囲気を汲み取る力と判断力が備わっていることが分かり、「織田信長を討つ」という覚悟を裏づける。
市に打ち明ける長政の面持ちには緊迫感もあり、並々ならぬ覚悟を決めたことは伝わってくるが、相手は「俺と将軍様に従わぬ者は、全て滅ぼす。天下を一統する」と鋭い眼光で野望を語る織田信長だ。誰もが気圧される信長を前に、長政がどのように立ち向かうのかが気になる。
そして家康もまた、上洛を拒んだ越前の朝倉義景を討つため、三日後に出陣を迫られる。長政とともに「力を貸せ」と直々に言葉をかけられた家康は、信長からの期待にどう応えるのだろうか。
■放送情報
『どうする家康』
NHK総合にて、毎週日曜20:00~放送
BSプレミアム、BS4Kにて、毎週日曜18:00~放送
主演:松本潤
脚本:古沢良太
制作統括:磯智明
演出統括:加藤拓
音楽:稲本響
写真提供=NHK