『aftersun/アフターサン』シャーロット・ウェルズ監督初来日へ メイキング写真も公開

 5月26日に公開される映画『aftersun/アフターサン』のシャーロット・ウェルズ監督が4月に初来日することが決定した。

 11歳のソフィが父親とふたりきりで過ごした夏休みを、その20年後、父親と同じ年齢になった彼女の視点で綴る本作。第75回カンヌ国際映画祭批評家週間で上映され、A24が北米配給権を獲得した。『ノーマル・ピープル』『ロスト・ドーター』のポール・メスカルが父親カラムを演じ、第95回アカデミー賞で主演男優賞にノミネートされた。

 11歳の夏休み、思春期のソフィ(フランキー・コリオ)は、離れて暮らす31歳の父親・カラム(ポール・メスカル)とトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間をともにする。20年後、カラムと同じ年齢になったソフィは、懐かしい映像のなかに大好きだった父との記憶を手繰り寄せ、当時は知らなかった彼の一面を見出していく。

 そんな本作の日本公開に先立ち、監督・脚本を務めたウェルズの初来日が決定。 4月の来日時には、都内で観客とのQ&A付き上映イベントの実施を予定している。

 若き父親と娘のひと夏の記憶を辿る本作の物語は、よく兄妹に間違えられたというウェルズ監督と父親が昔、トルコで2週間ほどともに過ごした実際の夏休みの思い出がベースとなっている。初めてのダイビング、古代遺跡との遭遇、泥風呂、大空いっぱいに広がったパラグライダーといった、そのときに感じた楽しさや驚きをフィルムの中に焼き付けている。はじめは単に父と娘が休暇を一緒に過ごすわかりやすい物語を思い描いていたが、アイデアを構想しながら古いアルバムをパラパラとめくり、自身の思春期や両親、特に父との思い出を振り返っていくプロセスを経ることで脚本に回顧的な視点を与えて、次第にパーソナルなものへと変化していったという。

 あわせてメイキング写真2点も公開。ウェルズ監督とメスカル、フランキー・コリオがそれぞれ写るメイキング写真では、ロケ地であるトルコのイギリス人観光客向けリゾート地・オルデニズでの撮影現場の様子が捉えられている。メスカルが「彼女は自分の脚本とまわりの人たちの仕事を全面的に信用して、一からサポートしてくれるんだ。俳優へのアプロ―チもすごく丁寧だったよ」と語るように、監督が自然体で俳優と向き合う和やかな現場だったことが伝わってくる。

■公開情報
『aftersun/アフターサン』
5月26日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国公開
監督・脚本:シャーロット・ウェルズ
出演:ポール・メスカル、フランキー・コリオ、セリア・ロールソン・ホール
プロデューサー:バリー・ジェンキンス
配給:ハピネットファントム・スタジオ
後援:ブリティッシュ・カウンシル
2022年/イギリス・アメリカ/カラー/ビスタ/5.1ch/101分/原題:aftersun/字幕翻訳:松浦美奈/映倫:G
©Turkish Riviera Run Club Limited, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute & Tango 2022
公式サイト:happinet-phantom.com/aftersun/
公式Twitter:https://twitter.com/aftersunjp

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