『大病院占拠』青鬼もP2計画側の人間だった可能性も? 鬼たちの“真の目的”を予想する
青鬼の素性を読み解く
ここで青鬼の存在について考えてみたい。毎週更新される公式サイトの謎動画に出てきた文字合わせると、現在は「The first person who got shot by Musashi was the blue ogre’s」(最初に武蔵が撃った人物は青鬼の……)となっており、青鬼の名前が耕一であること、ガソリンスタンド事件で武蔵に撃たれた犯人の名前が尾張耕太郎(青木一平)であることから、親子関係の可能性が高い。
『大病院占拠』公式サイトの動画に隠された“文章” 武蔵が撃った犯人と青鬼の関係を考察
3月1日、櫻井翔主演の日本テレビ系土曜ドラマ『大病院占拠』の公式YouTubeに、「3人は誰だ?」という動画がアップされた。その…
ここで重要なのが、わざわざ説明があった山城が里子という設定だ。もし尾張耕太郎が山城の里親だとしたら、病院関係者が人質だったとして「返してくれよ!」「本当のことを言えよ! 言えないのか?」「何を隠してるんだ!」と迫っていた理由につながる。これまで素性が明かされていなかった、紫鬼、黒鬼(ベッキー)、赤鬼(忍成修吾)らが、里親の家、もしくは施設で一緒に暮らしていたのなら、復讐の目的に繋がる。鬼になる前の鬼たちが仲良く家族のようにカレーを食べる団欒のシーンがあったが、それは家族の温もりを求めていたメタファーなのか。武蔵と娘の親子愛を試し、裕子(比嘉愛未)との夫婦愛を試したことにも繋がってくる。
しかし、県警でも一部しか知らない病院の秘密を鬼たちがなぜ知っているのか。甲斐が内縁の夫である灰鬼に漏らしていたというのもありえるが、1つ考えられるのは、もともと青鬼もP2計画側の人間だったという線だ。一発で左肩に命中できる銃の腕前は、警察か自衛隊か、何らかの特殊部隊にいた可能性が高い。
丹波は誰の味方なのか
他に気になるのは、和泉(ソニン)の存在。P2計画の名前が漏れ、武蔵が脱走した際に、警備部SAT(特殊部隊)管理官・丹波(平山浩行)が、備前に「和泉はこれ以上の重圧に耐えられない。3年前のあの時だって」と電話をしていた。感染に関係する指揮を任され、パニックになったと推測できる。また、和泉が連絡していた「島原センター長」というのも気になる。また、丹波はP2計画を知っているが、病院に地下4階があることなど知らないリアクションをとっていたので、丹波がどこまでの情報を知っていて、本当は誰の味方なのか。少なくともラスボスではないと考え、むしろ本当のパンデミックを怖れる1人なのではないか。
駿河(宮本茉由)はミスリード要因で、鬼ではなく彼氏と連絡していたことがバレるというかわいい展開となっていたが、まだそれもフェイクの可能性も……。
これはあくまでもSF的な極論だが、青、黒、赤の鬼は実は未来からやって来た人だとする。P2計画によって未来では全人類滅亡の危機となり、医師として戦う未来の裕子が希望を3人に託し、過去に送られ、何とか計画を食い止めようとしているターミネーター状態だったら面白い。もしくはドラマは最悪の結末を迎え、ウイルスが蔓延した世界で、武蔵チームと鬼たちがパンデミックと戦う劇場版があったらどうだろうか。あの扉の向こうには地球外生命体やゾンビが溢れていて……。
そんなことはおそらくないだろうが、SF的な展開も視野に入れておいた方が楽しい。
■放送情報
『大病院占拠』
日本テレビ系にて、毎週土曜22:00~放送
出演:櫻井翔、比嘉愛未、ソニン、白洲迅、宮本茉由、ぐんぴぃ(春とヒコーキ)、平山浩行、津田寛治、稲葉友、阪田マサノブ、笠原秀幸、筒井真理子、渡部篤郎、菊池風磨(Sexy Zone)、忍成修吾、真飛聖、柏原収史、ベッキー、水橋研二、浅川梨奈、森田甘路、大水洋介(ラバーガール)、村上淳
脚本:福田哲平、蓼内健太
演出:大谷太郎、茂山佳則(AX-ON)、西村了(AX-ON)
チーフプロデューサー:田中宏史
プロデューサー:尾上貴洋
音楽:ゲイリー芦屋
主題歌:Snow Man 「W」(MENT RECORDING)
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
©︎日本テレビ
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