限界浪人生が出くわす密室サスペンス『見知らぬ隣人』4月公開決定 予告編&ポスターも

 2022年のプチョン国際ファンタスティック映画祭コンペティション部門に出品された映画『Next Door(英題)』が、『見知らぬ隣人』の邦題で4月14日よりシネマート新宿ほかにて公開されることが決定した。

 世界中からジャンル系の注目作が集まるプチョン国際ファンタスティック映画祭コンペティション部門に正式出品され、ディストリビューション賞を受賞した本作は、国内映画祭だけにとどまらず、第40回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭、第26回ファンタジア国際映画祭、第42回ハワイ国際映画祭など世界各地の映画祭に出品された。

 三十路を過ぎ、両親の援助のもとバイトもせず、未だなお警察官を目指し勉強を続けるチャヌは、親からも見放される寸前の“限界浪人生”。人生崖っぷちの男の身に降りかかるのは、隣人宅に残された死体の謎。二日酔いが故全く記憶がない彼が目を覚ましたのは、日々騒音が激しかった隣人宅。床には血溜まりに突伏した死体。状況を見るにどう考えても自分が犯人だが、記憶は全くない。そこへ来訪者が訪れいよいよ出られなくなったチャヌは、自分が犯人でないこと明らかにするため、現場に散らばる僅かな証拠を頼りに奔走することに。

 脚本・監督を務めたヨム・ジホは、自主製作の短編処女作『EQUALIZER』と短編2作目『WAIT THERE』が海外映画祭で絶賛された新鋭。初の長編で選んだのは、誰にでも身近な“隣人”をテーマにしたシチュエーションサスペンス。崖っぷち人生の男が遭遇する、先の展開が読めない謎解きサスペンスをコミカルかつサスペンスフルに描いた。

 あわせて公開されたポスタービジュアルでは、寝起きのチャヌが死体に驚くさまを切り取るとともに、犯人の足取りを示すかようなイラストが印象的なデザインに。

映画『見知らぬ隣人』予告編

 予告編では、見覚えのない死体、身体中の痣、泥酔して失った記憶、知っていそうで知らない隣人宅で、目に入るものを頼りに死体の謎を解こうと奔走するチャヌの様子が見て取れる。次々にやってくる隣人宅への来訪者や「自分の置かれている状況がわかっていますか?」という謎の電話など、どう考えても自分が第一容疑者である事実を受け入れ、自身の無実を証明する証拠を見つけることができるのか。そして、死体の謎を解き、念願の警察官になる未来を掴み取ることができるのか。

■公開情報
『見知らぬ隣人』
4月14日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか公開
脚本・監督:ヨム・ジホ
出演:オ・ドンミン、チェ・ヒジン、イ・ジョンヒョン
配給:クロックワークス
2022年/韓国/韓国語/93分/シネマスコープ/5.1ch/英題:Next Door/字幕翻訳:本田恵子
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