チャ・ウヌ、イム・シワン、パク・ジフンら"演技ドル"がアツい! いま注目の6人を紹介

 ダンスや歌はもちろん、演技までマルチにこなす“演技ドル”。近年、ドラマの主演を飾ったり、持ち前のカリスマ性から世界的に人気を集めている。本記事では2023年に注目の演技ドル6人をピックアップ。それぞれの“沼落ち”確定の熱演ぶりを紹介する。

チャ・ウヌ(ASTRO)

『アイランド』(tvN公式サイトより)

 チャ・ウヌ出演している『アイランド』の舞台は、世界を滅ぼそうと企む悪の関門になった神秘の島、済州島。主人公のバン、バンと悪を倒すために育てられたグンタン、済州島に臨時教師としてやってくる、自分自身も知らない未知なる巨大な力を持っているウォン・ミホ、そして、最年少の司祭で悪魔祓いのためにバチカンから派遣されたヨハンらが悪と戦う姿を描く。

 『私のIDはカンナム美人』『女神降臨』など、さまざまな作品でキャリアを積み、映像業界からラブコールが止まらない“演技ドル”の1人でもあるチャ・ウヌは、『アイランド』で、最年少の司祭であるヨハン役を演じている。自身初めてとなるファンタジージャンルの作品に挑戦し、強烈な司祭のビジュアルを見せつけた。さらにイタリア語を流暢に使いこなし、アクションシーンも完璧にこなしていた。特筆すべきはストーリーの序盤、悪鬼を祓いながらおだやかな表情で祈祷文を唱える姿は強烈なインパクトがあり“沼落ち”確定の熱演だった。

イム・シワン(ZE:A)

『非常宣言』©2022 showbox and MAGNUM9 ALL RIGHTS RESERVED.

 映画『非常宣言』は、飛行機内で発生したウイルステロとの恐怖を描いたパニックスリラーだ。飛行機恐怖症のジェヒョクは、娘とハワイに向かおうとしていた中、空港で不審な男につきまとわれる。その男が同じ飛行機に乗り込んだことを知り、不安に駆られる。飛行機がハワイに向けて飛び立つと1人の男性乗客を皮切りに乗客が次々と謎の死を遂げる……。

 逆境を乗り越え、成長していく等身大の若者のチャン・グレを演じた『ミセン -未生-』で注目され、俳優として躍進し続けている、ZE:Aのイム・シワン。2019年に放送されたドラマ『他人は地獄だ』では不安が狂気に変わる様を見事に演じきり、2020年の『それでも僕らは走り続ける』は高い演技力と人気を再証明した。

 『非常宣言』では普段の人懐っこいイメージとはかけ離れた、初の悪役に挑戦。バイオテロを仕掛ける若き科学者のリュ・ジンソクを演じた。普段の彼のキュートな笑顔とは全く違う、ゾッとするような不気味な笑みを浮かべたり、表情や佇まいから怪しさを滲ませる怪演ぶりをみせる。

 また、2月17日からNetflixで配信がスタートした日本のリメイク作『スマホを落としただけなのに』にも出演している。毎回新鮮な演技とともに長けたキャラクター消化力で、作品ごとに代表的なキャラクターを続々と更新しているイム・シワンの今後にも期待だ。

ジュノ(2PM)

『赤い袖先』(MBC公式サイトより)

 『赤い袖先』は自身の決めた人生を進もうとする女官と、愛よりも政治を優先しなければならなかった国王との切ない宮廷ロマンスだ。

 2PMのメンバーとしての歌手活動のみならず俳優としてもキャリアを築いているジュノ。これまでに2PMのメンバーとして華麗なパフォーマンスで魅せてきた華と色気のあるオーラが、俳優としての武器にもなっている。

 除隊後の復帰作となった本作でジュノが演じたのは、かつてヒョンビンが除隊後の復帰作として映画『王の涙 -イ・サンの決断-』で演じた朝鮮王朝時代の名君イ・サン。カリスマ性が必要とされ、プレッシャーのある役柄だったが、これまでに見たことのない新しいカリスマ性と威厳に満ちた熱演ぶりは凄まじかった。本作で、MBC演技大賞、そして“韓国のゴールデングローブ賞”とも呼ばれている百想芸術大賞で最優秀演技賞を獲得した。

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