『忍者に結婚は難しい』菜々緒と鈴木伸之の夫婦愛 藤原大祐は“いい人”のまま終わるのか

 すれ違いの生活が元に戻りつつある蛍(菜々緒)と悟郎(鈴木伸之)。『忍者に結婚は難しい』(フジテレビ系)第7話では、協力しながら互いを守ろうと奮闘する夫婦の姿が描かれる。さらには宇良(藤原大祐)と雀(山本舞香)の関係にも進展があった。

 離婚騒動から和解した蛍と悟郎は、改めて今の状況を整理する。そこで悟郎は、伊賀から赤巻殺害事件の犯人と疑われている蛍を守るべく、2人で真犯人を探そうと提案した。そんな折に、蛍の妹の雀が何者かに後をつけられ狙われてしまう。蛍は悟郎にも相談して、雀の安全を守ろうとするが、雀が扮するしのびぃのファンである宇良もまた、しのびぃに悪質なコメントをする人物を独自に調査していた。そして宇良はついにその人物を突き止め、動機まで明らかにしたのだ。このファインプレーで悟郎は蛍と連携して雀を守ることに成功。雀はことなきを得る。しかしそうこうしているうちに、蛍の正体は伊賀にバレてしまい……。

 ここで、またしても宇良が大活躍を見せる。雀のストーカーを突き止め、身柄の確保にまで力を貸したのだ。実は宇良は第4話で音無(勝地涼)が家出をした時も、その洞察力で軽やかに事件を解決した。本作で何か問題が起きるたびに、実はこっそり宇良が活躍していることも少なくない。

 普段は悟郎や音無の影に隠れがちな宇良だが、キャラクターとしてはかなり奥深く描かれている。そもそも悟郎や音無が忍者であることを隠して勤めている郵便局でインターンとして働きながら、「忍者好き」を公言する異色のキャラクターだ。悟郎にとっては「いつ忍者であることがバレるか」とヒヤヒヤする存在なのだが、どこか抜けていてなかなか確信には迫らない。人を疑うことを知らないので、しのびぃのファンであるにもかかわらずいつまでも雀の正体に気付かない。もちろん悟郎や音無が人知れず郵便局の中で任務に携わっていることにも気付いていない様子だ。加えて宇良といえばZ世代を象徴するような伸び伸びとした姿が特徴。勤務中にスマホを持っており仕事を覚えるために動画を撮るなど、一昔前の世代ならげんこつものの働き方をしてみせ、悟郎を驚かせる。

 その一方で、悟郎たちにすぐにはピンとこないSNSの使い方や、独自の作法、カルチャーを熟知している。裏アカウントの特定が早いことや、SNSから居場所やプロフィールを取得する術にも長けている。さらにはコミュニケーション能力も高く、街の住民からさりげなく重要な情報を聞き出したことも。忍者居酒屋「NINNIN」では店員もしており、忍者姿でダンスを踊るなどかわいらしい一面も見せる。この「NINNIN」は、悟郎、音無、小夜(吉谷彩子)、楓(ともさかりえ)、雀など忍者関係者が愛用する居酒屋でもあり、宇良は伊賀・甲賀のどちらともカジュアルに接触している人物なのだ。

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