木南晴夏が語る、『ブラッシュアップライフ』の“没個性”　「消そうとしても残るのが個性」

「今の子たちは精神年齢が上がっている気がします」

ーー木南さんは本作の会見で「もし人生をやり直すとしたら“中学時代”」とおっしゃっていましたが、その理由を詳しく教えてください。

木南：中2のときが一番楽しかった記憶があるんです。本当に毎日笑い転げていて、ゲームして漫画を読んで、勉強は全然しないで過ごしていた時期でした。中3になったら受験がありましたし、高校生からは仕事もしていました。仕事を始めたのが早い分、あまり高校生らしい青春がなくて。中2の時は、それこそなっち（門倉夏希／夏帆）とあーちん（近藤麻美／安藤サクラ）とみーぽん（米川美穂／木南晴夏）みたいな同性の3人グループだったので、しょうもないことで馬鹿みたいに毎日笑って過ごしていました。それをもう一度体験している感覚です。

ーー学生時代に馬鹿騒ぎしてるときの面白さって、あのときにしかないものですよね。

木南：とはいえ、いま同じ話をしてもたぶん全然面白くないと思うんですよ（笑）。今だったらそんなに笑えないけど、なんであのときあんなに笑いのツボが浅かったんだろうっていうぐらい、毎日ゲラゲラ笑って過ごしていた記憶がありますね。

ーー劇中の中学生や高校生は、木南さんにとってリアリティはありましたか？

木南：なんか今の中学生って大人っぽいんじゃないかなって思いました。自分が中学生だったときと全然違うなと思っていて、自分のときの中学生が今の小学生ぐらいなのかなと思うぐらい、今の子たちは精神年齢が上がっている気がします。

ーー撮影の合間は、3人でどんな会話をしているんですか？

木南：本当に他愛もないっていうか、何にも記憶に残らないような会話です（笑）。普通のドラマって、“ドラマチックなこと”がドラマみたいですけど、『ブラッシュアップライフ』は普通の子の会話が“ドラマみたい”な感じです。なので3人で普通に喋っていることが、カメラが回ってるときの感覚と似すぎていて、「なんか今の会話、台本にありそうだよね」みたいなことを話しています。

ーー監督とは演出面でどういうことをお話しされましたか？

木南：監督からは「演技自体にもっとこうしてほしい」みたいなことはあまりなかったです。ただ、キーとなるセリフだったり、ちょっとした間だったりのことはよく話しました。監督には「これがあった方が絶対に面白くなる」という感覚があるんだろうなと思いますし、話していてとても安心できます。

ーーそうやってあの3人の空気感が生まれていたんですね。

木南：相槌とか空気感とかはそうですね。ただ、結構何回も撮り直したりテイクを重ねていたりします。一発で決まるときもありますが、一発で決まらないことの方が多いです。

ーー結構緻密に作り上げられていたのが驚きです。

木南：そうですね。演じている本人たちは全然“緻密に”作っている感覚ではないんですけどね（笑）。

ーー実際に出来上がった映像を観たときはどう感じましたか？

木南：撮影しているときは3人で1日中ずっと一緒に過ごしていて、1日中ずっと同じ衣装で、「ずっとこの1日しか撮ってないよね（笑）」って話すくらい、ずっと同じ日を撮影していたんです。だから本編で観たらどうなんだろうと思ったら、本当にずっと喋っていました、3人で（笑）。けどそれが何か新しいなって思いましたね。3人しか出ていなくていいのかなって心配になるぐらいなんですけど、それでも観ていて長く感じないようなものであってほしいなと思います。

ーー実際に全然長くないというか、もっと観ていたいって思うぐらいです。

木南：嬉しいです。私も3人でずっと喋っていたいなと思っていました（笑）。

■放送情報
日曜ドラマ『ブラッシュアップライフ』
日本テレビ系にて、毎週日曜22:30〜放送
出演：安藤サクラ、夏帆、木南晴夏、松坂桃李、染谷将太、黒木華、臼田あさ美、鈴木浩介、バカリズム
脚本：バカリズム
演出：水野格、狩山俊輔
プロデューサー：小田玲奈、榊原真由子、柴田裕基（AX-ON）、鈴木香織（AX-ON）
チーフプロデューサー：三上絵里子
企画協力：マセキ芸能社
制作協力：AX-ON
製作著作：日本テレビ
©︎日本テレビ
公式サイト：https://www.ntv.co.jp/brushup-life/
公式Twitter：@brushuplife_ntv
公式Instagram：@brushuplife_ntv

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