『非常宣言』飛行機墜落シーンの本編映像&メイキング映像公開 樋口真嗣監督のコメントも

 1月6日に公開された韓国映画『非常宣言』のメイキング映像を含む本編映像と場面写真が公開された。

 本作は、ソン・ガンホとイ・ビョンホンが地上と上空でそれぞれが愛する人のために奮闘する姿を描いた航空パニック作品。『パラサイト 半地下の家族』『ベイビー・ブローカー』のソン・ガンホ、『G.I.ジョー』『インサイダーズ/内部者たち』のイ・ビョンホンのほか、キム・ナムギル、チョン・ドヨン、イム・シワンらが集結した。

 娘とハワイへ向かう飛行機恐怖症のパク・ジェヒョク(イ・ビョンホン)は、空港で執拗に2人につきまとう謎の若い男(イム・シワン)が、同じ便に搭乗したことを知り不安がよぎる。KI501便はハワイに向け飛び立つが、離陸後間もなくして、1人の乗客男性が死亡。直後に、次々と乗客が原因不明で死亡し、機内は恐怖とパニックの渦に包まれていく。一方、地上では、妻とのハワイ旅行をキャンセルしたベテラン刑事のク・イノ(ソン・ガンホ)が警察署にいた。飛行機へのバイオテロの犯行予告動画がアップされ、捜査を開始するが、その飛行機は妻が搭乗した便だったことを知る。

『非常宣言』本編&メイキング映像

 公開された本編映像には、操縦不能になった飛行機が墜落していく様子が収められている。犯人によって撒かれたウイルスは機内に蔓延し、ついに操縦士が感染。そして操縦不能となった機体は地上に向かって急降下していく。旋回しながら落ちていく機内では、悲鳴が響き渡る中、天井に打ちつけられる乗客たち。機体の高度は下がり続け、着々と地上へと近づいていく。このままKI501便の乗客たちは“墜落”の運命を辿ってしまうのか。

 また、本映像には墜落シーンの撮影の裏側を映し出したメイキング映像も収められている。「観客が映画を観ながら『この飛行機、ニセモノだ』と感じないように、リアリティに重点を置いた」と語るハン・ジェリム監督は、この墜落シーンの撮影において本物の飛行機を使ってセットを作り上げた。実際の旅客機の機体に回転台を搭載した電動装置を設置し、機体を360度回転させるという韓国映画初の試みであり、世界にも類を見ない独創的セットを産み出した。さらに、現職のパイロットを招き、セットのディテールを強化。飛行情報を入力するモニターの色味などかなり細かい部分まで実際のモデルを再現している。さらに、手持ちカメラによる撮影手法によってかつてない没入感と臨場感を創り出しており、「観客にこれは映画だと思って観てもらうのではなく、本当に飛行機に乗っているような気分になって映画を観てほしかった。それが手持ちカメラを選んだ理由だ」と監督は語っている。

 さらに、『シン・ウルトラマン』『シン・ゴジラ』などを手がけてきた映画監督の樋口真嗣から絶賛コメントも到着した。

樋口真嗣(映画監督)コメント

すべての映画には神がいる。
宿る神ではなく、裁く神の方だ。
映画の中で生き、映画の中で死ぬ、
映画の中の人間たちを裁く神がいるのだ。
神はいつも気まぐれだ。
我々の願いも祈りもどこ吹く風で
想像もしない結末へといざなう。
そんな神に翻弄される二時間二十一分。
神に祝福されるのか、見放されるのか。
観客の我々も同時に、翻弄されるのだ。

■公開情報
『非常宣言』
全国公開中
監督:ハン・ジェリム
出演:ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、チョン・ドヨン、キム・ナムギル、イム・シワン、キム・ソジン、パク・ヘジュン
配給:クロックワークス
2022/韓国/141分/スコープサイズ/5.1ch/字幕翻訳:根本理恵/G
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公式サイト:klockworx-asia.com/hijyosengen

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