『忍者に結婚は難しい』菜々緒と鈴木伸之の身体能力の高さが光る 広瀬アリスの役柄に驚き

 『忍者に結婚は難しい』(フジテレビ系)の初回が1月5日に放送された。本作は、敵対関係にあったとされる「伊賀忍者」と「甲賀忍者」の末裔2人が、お互いの正体を知らずに結婚するという物語。菜々緒が主演を務め、鈴木伸之、勝地涼らが共演し、初回から息の合った芝居を見せた。

 甲賀忍者の末裔の蛍(菜々緖)は、自身の正体を隠して伊賀忍者の末裔である悟郎(鈴木伸之)と結婚生活を送っていた。しかし新婚の頃は良かったものの、夫婦の関係は徐々に雲行きが怪しくなる。悟郎の日頃の生活のだらしなさが目につき、蛍はついついカッとなってしまうのだった。些細なすれ違いが続き、関係は冷え切っていた。そんな中、ある日のケンカをきっかけに蛍と悟郎は“再スタート”しようと奮闘。だが、お互いが忍者であることを隠して暮らす2人に、ある事件が障壁となり......。

 2022年6月に刊行されたばかりの横関大の同名小説をドラマ化した本作は、『ルパンの娘』を執筆した横関らしいユニークな切り口とヒューマンドラマ要素が光る。同じくフジテレビの木曜劇場枠でドラマ化され、のちに映画化もされた『ルパンの娘』シリーズ同様、本作は映像化により、その独特の世界観がさらに際立つことから、非常に映像映えすることがわかる。そこに、菜々緒や鈴木伸之のような高身長でスタイルの良い2人が“忍者”として登場することで、今回も心躍る映像体験となった。さらに、脚本を担当するのは『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)、『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)を手がけた松田裕子である。テンポの良いセリフと共感ポイントが絶えない蛍の姿、繊細な夫婦の気持ちが丁寧に描かれているところは、ラブコメとしても期待が持てる。第1話ではすれ違いが続いた2人だが、この先歩み寄ることができるのかにも注目していきたい。

 加えて視聴者を驚かせたのが、広瀬アリスの登場だろう。ドラマが始まる前に広瀬の役柄は解禁されていなかったが、初回放送で「山田澪」という人物であることが発覚。本作のプロデューサーである貸川聡子と演出の土方政人が、かつてタッグを組んで手がけた『知ってるワイフ』(フジテレビ系)で広瀬が演じた役名と同じ「澪」という名前と、当時の衣装である銀行員姿から、SNSでは様々な憶測が飛び交った。蛍に任務の詳細が記されたQRコードを渡したのが澪であるため、これが本名であるのかは未だ不明。だがドラマをまたいだ遊び心のある演出には思わずにやりとしてしまう。

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