4月28日公開の黒木華主演映画『せかいのおきく』の海外版ティザー予告が公開された。

　阪本順治監督が自身のオリジナル脚本を映画化した本作。『小さいおうち』で第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞（銀熊賞）を受賞、『小さいおうち』『母と暮せば』『浅田家！』で3度の日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞した主演の黒木、寛一郎、池松壮亮が共演を果たす。

　初映像となる海外版ティザー予告には、黒木、寛一郎、池松の共演シーンが収められている。雨宿りをする下肥買いの矢亮（池松壮亮）と紙屑拾いの中次（寛一郎）のもとに、一輪の花のような美しさをたたえた武士の娘おきく（黒木華）が駆け寄る。本来であれば深く関わることもない身分違いの3人の運命的な出会いの一場面が、モノクロ映像で捉えられている。

　そして、本作の脇を固める眞木蔵人、佐藤浩市、石橋蓮司らの姿や、江戸の“循環型社会”を企画背景としている本作で描かれる下肥買いとしての矢亮と中次の仕事ぶり、さらに2人があぜ道を駆け抜けるシーンが映し出される。

　また、おきくが声を失うきっかけとなったシーンや、感謝するかのように天に向かって柏手を打つおきくの穏やかな微笑みを浮かべた表情も収められている。

　1月に開催される第52回ロッテルダム国際映画祭・ビッグスクリーンコンペティション部門への出品が決定している本作。映画祭プログラマーのクリスティーナ・アシェンブレネロヴァからは「『せかいのおきく』には、今までの時代劇にはない全てがある」と絶賛のコメントが寄せられている。

■公開情報
『せかいのおきく』
4月28日（金）全国公開
脚本・監督：阪本順治
出演：黒木華、寛一郎、池松壮亮、眞木蔵人、佐藤浩市、石橋蓮司
配給：東京テアトル、U-NEXT、リトルモア
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