『invert 城塚翡翠 倒叙集』清原果耶が“最狂の殺人犯”と対峙 最終話では瀬戸康史が再登場へ

 『invert 城塚翡翠 倒叙集』(日本テレビ系)第4話には、“ラスボス”にふさわしい最狂の殺人犯・雲野(杉本哲太)が登場。元警視庁捜査一課の刑事である彼は、拳銃自殺に見せかけた殺害を、いともたやすくやってのけた。もちろん、一切の証拠も残さない。常に冷静な翡翠(清原果耶)の顔を、引きつらせるほどの恐ろしさだ。

 今回の一番の立役者は、真(小芝風花)といっても過言ではないだろう。まず、翡翠の存在が知られているのかを確認するために、“ゆるふわ”でドジっ子なふりをして、雲野に近づいていく。普段はボーイッシュな彼女にとって、かなりの勇気が必要だったはずだ。それなのに、雲野はあっさりと偽物であることを見抜いた。さらには、事件現場の目撃者・涼見(若月佑美)を、サラッと手懐ける用意周到っぷり。この男、実に手強い。次週の後編で、翡翠は彼の弱みを握り、事件解決に導くことができるのだろうか。

 『城塚翡翠』シリーズは、“いかなる理由があっても、人を殺してはならない”というメッセージを一貫して伝え続けてきた。たとえ、相手が極悪人だったとしても、どれだけ苦しめられてきたとしても、手をかけた瞬間に、立場は“反転”してしまう。そして、それは二度と裏返ることはない。

 ただ、サスペンスやミステリーでは、加害者のバックグラウンドが美しく描かれることが多い。実際に、悲しげな過去を語られると、つい同情しかけてしまう瞬間もある。今回登場した雲野もそうだ。最初は、相当なゲス野郎だと思っていたが、病気の奥さんに十分な治療を受けさせてあげられなかった過去を悔やみ、無謀な手で金を荒稼ぎするようになった……と聞くと、なんだか見る目が変わってしまう。しかし、数々の殺人犯から“過去”を聞いても、翡翠の価値観は揺るがない。「愛する者の死は、私たちの人生を狂わせる。でも、だからといって他人の命を奪っていい免罪符にはならない」

 とくに、第2話の「泡抹の審判」なんかは、苦しい事件だった。生徒を守るための殺人。結果的に、生徒を悲しませることになってしまったわけだが、末崎(星野真里)には、末崎なりの“正義”があった。それでも、翡翠は「人を殺したら、必ず報いを受けるのだと、罪を償うべきなのだと……そのルールを徹底して知らしめることでしか、私たちは殺人という暴力から命を守れないのです」と涙ながらに訴えた。

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