『silent』相反する苦しさと愛おしさを涙ながらに訴える目黒蓮 最終話に向け決断へ
想には多くの葛藤があるのだろう。紬が電話や音楽が好きなのに自分は聴くことを一緒に楽しめないもどかしさ、自分の病気が遺伝性だから紬との将来を考えると不安になること、外出中のまわりの視線......。しかし一番想を苦しめたのは、紛れもなく、自分が自分の大好きな人の声をもう二度と聴けないということだったのだ。「もう聞けないなら、また好きになんてならなきゃよかった」という想の切実な言葉に胸が張り裂けそうになる。想が涙ながらに訴えるその言葉は、紬を好きだという強い気持ちと同時に、本当に好きな人の核心に触れられないと感じる悔しさをも滲ませていた。紬を愛しく思う気持ちと紬を好きゆえに苦しくなっていく二つの気持ちを同時に抱え続けることがどれだけ苦しいことか。
一方で想は、紬を好きだということをはっきりと言葉にした。そして苦しんでいるものの、今回は黙って去ることはしなかったのだ。それは、どんなかたちであれ紬と向き合い2人なりの決断をしようと思っていることの表れではないだろうか。お互いが好きだからすぐに交際しよう、となれないところは大人の恋の難しいところ。紬が言うように高校生の頃のようにはいかないのが現実だろう。それでも紬と想にはこの状況を乗り越えてほしいと感じてしまう。前向きな紬こそが、今の想にとって必要な人なのだという淡い期待があるのだ。
■放送情報
木曜劇場『silent』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送
出演:川口春奈、目黒蓮(Snow Man)、鈴鹿央士、桜田ひより、板垣李光人、夏帆、風間俊介、篠原涼子ほか
脚本:生方美久
演出:風間太樹
プロデュース:村瀬健
音楽:得田真裕
制作:フジテレビ
©︎フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/silent/
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