デヴィッド・テナント、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』で話題の息子との初共演を語る

 スターチャンネルEXにて全話配信中、BS10 スターチャンネルにて11月5日より吹替版無料放送がスタートするアドベンチャードラマ『80日間世界一周』に出演しているデヴィッド・テナントのインタビュー映像が公開された。

 “SFの父”と呼ばれるフランスの小説家ジュール・ヴェルヌが1872年に発表した空想冒険同名小説は1956年に映画化され、アカデミー賞で作品賞を含む5冠を記録。その名作が、イギリスの俳優デイヴィッド・テナント主演で、約66億円の製作費をかけてドラマ化された。各国でのロケ撮影と最新VFXを駆使して描かれ、音楽は『DUNE/デューン 砂の惑星』のハンス・ジマーが担当している。

 1872年10月のとある日、ロンドンの資産家フィリアス・フォッグ(デイヴィッド・テナント)が所属する紳士社交クラブ「改革クラブ」で、80日間で世界一周することが理論的に可能になったという新聞記事が話題になる。自分が“臆病者”ではないことを証明するため、フォッグは自ら実行してみせると豪語し、2万ポンドの大金を賭け、従者パスパルトゥー(イブラヒム・コーマ)と共に出発する。妙な成り行きから、女性ジャーナリストのフィックス(レオニー・ベネシュ)が同行することになり、3人の一行はドーバー海峡を渡って一路パリへ。果たしてフォッグたちは、80日後のクリスマスイブまでにロンドンに戻ることができるのか。

『80日間世界一周』デヴィッド・テナントインタビュー映像

 公開されたのは、主人公フィリアス・フォッグを演じ、『ドクター・フー』特別番組でのカムバックのニュースも話題となった英国の国民的スター、デヴィッド・テナントの撮影現場での特別インタビュー。本作の精巧な美術のことなど作品の魅力に加え、息子タイ・テナントとの初共演について語っている。

 現在20歳のタイ・テナントは『ゲーム・オブ・スローンズ』の前日譚である海外ドラマ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』で少年期のエイゴン・ターガリエンを演じた注目のヤングスター。『80日間世界一周』の最終話で父と初共演を果たしたタイは、ニューヨークのダークなギャングを演じ、父デヴィッドと対決する。撮影後、デヴィッドは息子との共演について「すごく楽しくて素晴らしい経験だった」とコメントしている。

デヴィッド・テナント コメント

第1話の気球工房セットについて

私たちが訪れるローム技師の気球工房のセットはすばらしかった。工房には気球の一部があるだけだが、そこを見れば全体像がわかると思う。規模を含めとにかくすばらしいものだった。まさに目が釘付けになる物だった。劇中で素晴らしく立派な気球が見られると思う。とにかく細部まで作り込まれていてロームというキャラクターの人物像がわかる。第1話のフィナーレも素晴らしかった。というのも気球が『80日間世界一周』の象徴的なアイテムなので、それで旅に出ないと期待外れになる。でもおもしろいことに原作には登場しない。でも気球が出てくることをみんな期待しているし、第1話ではとても重要なポイントにもなる。彼らを救い、パリから連れ出すのは気球だし、旅立ちのきっかけになる。

精巧なセットは演技に影響を与えるか

美術担当の仕事には毎日驚かされていた。今日の現場には本物の自然があるが、多くの撮影現場は、すばらしい美術担当チームが作り出してくれた。本作のような大作にはスケール感や、その時代の世界観や舞台となる世界を作り出す情熱が大事だ。スタッフが熱意をもって冒険を進めてくれているので、物語の中でもそれに合わせる必要がある。日々それを実感した。現場に到着すると、すばらしいセットが常にあった。そのような現場で撮影できることはすばらしい。視聴者にも同じような体験をしてほしい。

第2話の列車シーンについて

今日は第2話のクライマックスの撮影だ。この美しい列車でイタリアを横断し、ブリンディッジから2時間でスエズ運河行きに乗り換え旅を続けるはずだったが、地震で橋が壊れ列車で渡れなくなった。

息子タイ・テナントとの初共演について

タイ・テナントは18歳の私の息子だ。タイはちょうど昨夜ブカレストに到着し、来週から撮影を始めるはずだ。一緒に演技をするのは初めてだよ。家族として初めての経験だ。彼も役者として活動しているが共演は初めてだ。本作でタイは悪党の役を演じている。
第8話では、私たちが格闘するシーンもある。ニューヨークの倉庫で私を倒そうとするんだ。
その現場で家族のふれあいができるさ。とても楽しみにしている。まだ会っていない。私はここで撮影がありタイはブカレストにいるからね。ルーマニアで会えることを楽しみにしている。

「世界一周」した感想

本作で実際に行ったのは2か国だけだ。ほとんどの撮影がルーマニアと南アフリカだったからね。強いて言えば訪問したことのない国には常に興味をそそられる。例えばインドは行った人は「人生が変わった」というよね。作品の中で訪問しているが、実際には行っていない。だからインドは実際に旅行してみたいね。フィリアス・フォッグはイギリスから出たことがない。エディンバラが彼が行った中で最も遠い場所だ。だから本作での旅が、世界一周をすることが、あるいは「旅をする」という比喩が人生の可能性を開いてくれる。旅はすばらしいと思う。可能性の比喩でもあり、それを促進するものでもある。故郷を理解するために旅をする。その必要性を本作は描いている。

■配信情報
海外ドラマ『80日間世界一周』(全8話)
・字幕版
スターチャンネルEXにて配信中
※第1話無料配信中
BS10 スターチャンネルにて、毎週木曜23:00〜ほか放送
・吹替版
スターチャンネルEXにて、11月11日(金)より毎週1話ずつ配信
BS10 スターチャンネルにて、11月11日(金)より毎週金曜22:00ほか放送
脚本・製作総指揮・クリエーター:アシュレイ・ファロア
監督:スティーブ・バロン
出演:デイヴィッド・テナント、イブラヒム・コマ、レオニー・ベネシュ、ジェイソン・ワトキンス、ピーター・サリヴァンほか
©︎Slim 80 Days / Federation Entertainment / Peu Communications / ZDF / BeFILMS / RTBF (Télévision belge)– 2021
Photographer: Joe Alblas / Design by TEA Entertain | (c)Slim 80 Days / Federation Entertainment / Peu Communications / ZDF / Be-FILMS / RTBF (Télévision belge)– 2021
公式サイト:https://ex.star-ch.jp/special_drama/ykOG5

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