原作小説『medium 霊媒探偵城塚翡翠』（講談社）を、忠実に再現してきた本作。次週の放送では、いよいよ縦軸の“女性刺創連続殺人事件”の犯人が明らかになるようだ。

　“透明な悪魔”と呼ばれるシリアルキラーが、殺害時に使用した次亜塩素酸ナトリウム。事件の捜査を揺るがす重大な事実を、警視庁捜査一課・警部の鐘場（及川光博）は、「誰にも言うな」と言った。かなり怪しげな演出に思えるが、これはミスリードなのだろうか。藁科の話を聞きながら苛立ちを隠せずにいた鐘場が、同じ行動をしているとは考えにくい気もする。

　そして、今回気になったのが、翡翠が香月に向かって、「殺人鬼の役ですよ？　お得意なはずです」と言い、不適な笑みを浮かべたこと。すぐさま、「ミステリー作家なんですから」と付け加えていたが、2人の間には明らかに不穏な空気が流れていた。翡翠が、心を許している香月だけは、犯人であってほしくないが……果たして。ひとつの結末を迎える第4話は、息つく間もない展開になりそうだ。

■放送情報
『霊媒探偵・城塚翡翠』
日本テレビ系にて、毎週日曜22:30〜放送
出演：清原果耶、瀬戸康史、小芝風花、及川光博、田中道子
原作：相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』（講談社文庫）
脚本：佐藤友治
脚本協力：相沢沙呼
音楽：Justin Frieden
チーフプロデューサー：田中宏史、石尾純
統轄プロデューサー：荻野哲弘
プロデューサー：古林茉莉、柳内久仁子（AX-ON）
協力プロデューサー：藤村直人
演出：菅原伸太郎、南雲聖一ほか
制作協力：AX-ON
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