木村文乃×広瀬アリス×菜々緒×シム・ウンギョン『七人の秘書』座談会 次回作の構想も?
さらなる続編の可能性は?
ーー菜々緒さん、広瀬さん、シム・ウンギョンさんから見て、座長としての木村さんはいかがでしたか?
木村:座長という感じはしないでしょ?
菜々緒:そんなことないよ。なんで?
木村:私はいつもみんなの背中を見せてもらっているというイメージでいて。いろいろなことを任せられる人たちがたくさんいるから、自分は頑張らなくていい、というのがすごいあった。
広瀬:いや、不動のリーダーだよ。
木村:いやいやいや……。やめようぜ(笑)。
菜々緒:でも、変に頑張ろうとしていないというか、何でも常に冷静に、淡々とこなす姿勢が、私たちにとってはすごく頼もしかったです。昨日元気だったけど、今日は元気じゃないみたいな、波がある人とかもいるじゃないですか。そういうことは一切なく、とにかくずっとフラットで、常に安定した状態でいてくれるからこそ、私たちも委ねてついていけた部分があると思うし。私はすごく居心地がよかったです。
木村:ラーメン食べてるだけの人じゃなくてよかった!(笑)
菜々緒:(笑)。でも“ラーメン愛”はすごく感じましたね。
広瀬:ラーメンにめちゃめちゃ強い!
菜々緒:ラーメン好きはマジでビックリした! めちゃくちゃ詳しいし、美味しいお店もたくさん知ってるし、それこそ今回「ラーメン萬(ばん)」のラーメンを作ってくださっている「麺や食堂」さんのことも、もともと知ってたし。めちゃくちゃラーメン通ですよね。
木村:昨日もラーメンだった(笑)。
菜々緒:でしょうね。驚かないもん(笑)。
広瀬:でも本当に「みんな行くぞ!」みたいな感じがないからありがたかった。
菜々緒:「行くぞー!」って感じだと、何が何でもついていかなきゃいけない雰囲気になっちゃうもんね。
広瀬:そうそう。こっちも気合を入れていかなきゃいけないけど、そういう圧が全くないから。あと、現場の空気が本当にふわ~んってなる。
シム:穏やか。
菜々緒:そうそう、穏やか。とにかく常に安定してたから、居心地が良かった。
ーー逆に木村さんから見て、広瀬さん、菜々緒さん、シム・ウンギョンさんはいかがでしたか?
木村:広瀬さんはめちゃくちゃかわいいんですよ。もうちょっと嫌なところ見せてほしいぐらい(笑)。女の子がたくさん集まっているので、「あれいいよ」みたいな情報交換があるんですけど、次の日には絶対に試してるんですよ。
広瀬:そう、全部買っちゃうんですよね(笑)。
木村:それも1個とかじゃなくて、「2個買っちゃいました!」とか。
広瀬:みんなになりたくて(笑)。
木村:めちゃくちゃかわいい。“みんなの妹”みたいな感じ。ウンギョンちゃんは、みんなが共通の話題として盛り上がれる韓国語講座をやってくれていて。優子ちゃんと菜々緒ちゃんが「これ韓国語でなんていうの?」とウンギョンちゃんに聞いて、それを何回教えても言えない室井(滋)さんがいて(笑)。
菜々緒:その室井さんにツボるという無限ループ(笑)。
木村:そのノリが実際に作品にも反映されていて、「頑張って」みたいなことをみんなで韓国語で言ったりしましたね。監督が「それ面白いね。いいじゃん、やろうよ!」って言って。
シム:映画版では、菜々緒さんがアドリブで韓国語を言うので、皆さんぜひチェックしてほしいです。
木村:菜々緒ちゃんは、今回セクシーなシーンがあって。普段の菜々緒ちゃんはあまり性を感じさせることがないので、ちょっと驚きました。
菜々緒:不二子自体も男っぽいキャラクターなので、色仕掛けとか絶対にしないキャラクターなんですけど、今回はちょっとやるシーンがあるんですよ。そこで私も頑張っちゃってるんですけど、空回っていて、役立たずという(笑)。そういうコミカルなシーンもあるので、そういったところも楽しみにしていただければと思います。
ーードラマから誰一人欠けることなく、同じメンバーで集まれたのも大きいですよね。
菜々緒:いま考えると、他に代わる人がいるのかなと感じちゃうくらい、一人ひとりのキャラクターが確立されているので、本当にこのメンバーで良かったなとしみじみ感じますね。
広瀬:連ドラの最後の「ラーメン萬(ばん)」のシーンでのリズム感は、絶対にこのメンバーじゃないと作れないなと思います。やっているうちに“間”とかもだんだん気持ち良くなっていって。第1話の時点で、その気持ち良さは感じました。
菜々緒:パズルのピースがピタッと合ったような、カチッと感がすごかったよね。
ーーいろんな作品で主演やヒロインを演じられている皆さんが一緒に画面に映っている贅沢感はやっぱりすごいと思います。
木村:集めたプロデューサーの内山(聖子)さんがすごいよね。
菜々緒:本当にそう!
広瀬:いま冷静に考えたら、本当にすごいですよね……。第1話の台本をもらったとき、「なんだこのメンバー!」って驚きましたもん。強い人しかいないから。
菜々緒:あなたもなかなかね(笑)。
シム:一番……(笑)。
広瀬:一番強い!?
菜々緒:キャラ立ちしてますね。
ーーさらなる続編やシリーズ化にも期待したいところですが……。
菜々緒:次はもっと暖かいところに行こう!(笑)
広瀬:暑すぎず、寒すぎず。
菜々緒:海外行っちゃう? 海外で悪い奴をやっつけよう!
木村:いっぱいいるもんね。
菜々緒:夏の韓国とかね。
広瀬:アドリブがほぼ韓国語になる(笑)。
菜々緒:もう韓国語マスターしちゃうよね。(笑)。
シム:夏の撮影は韓国もちょっとしんどいですよ!
菜々緒:夏、暑いんだっけ?
シム:暑いです。
菜々緒:でも寒いよりはマシかな。
木村:(広瀬アリスの方を見て)いや、暑いのダメな人がいる。
菜々緒:寒いのとどっちがいいわけ?
広瀬:寒いほうがいい……。
菜々緒:あ、そうなんだ!
広瀬:私、暑いの本当にダメで。夏は撮影中にうずくまっちゃうくらいなので、冬のほうがまだ頑張れる。
菜々緒:じゃあ春か秋口に。
広瀬:春は花粉があるから、秋がいいな。
菜々緒:アリスは……どうしたらいいんだ!(笑)
広瀬:ははは。生きずらいんだ、あたし(笑)。すみません……!
ーー個人的にも好きなシリーズなので、楽しみにしています。
菜々緒:えー、うれしい! 喜んでやるよね。
木村:優子ちゃんが戻って来たら、またみんなでね。
菜々緒:それまでに企画を練っておいてもらいましょう!(笑)
■公開情報
『七人の秘書 THE MOVIE』
全国東宝系にて公開中
出演:木村文乃、広瀬アリス、菜々緒、シム・ウンギョン、大島優子、室井滋、江口洋介、玉木宏、濱田岳、吉瀬美智子、笑福亭鶴瓶
監督:田村直己
脚本:中園ミホ
音楽:沢田完
制作プロダクション:ザ・ワークス
配給:東宝
©︎2022「七人の秘書 THE MOVIE」製作委員会
公式サイト:https://7-hisho-movie.jp/