『ファーストペンギン!』「パパ」と呼べる存在は誰に? 速水もこみちの意味深なセリフも
奈緒が主演を務める水曜ドラマ『ファーストペンギン!』(日本テレビ系)10月19日放送の第3話では、和佳(奈緒)がさんし船団丸の社長となる。
「わしらのボスはあんたしかおらんけぇ!」と頭を下げる片岡(堤真一)。漁師たちの先頭を切って“東京“という荒海に「お魚ボックス」を営業に行く和佳は、まさにファーストペンギンだった。いわゆるタイトル回収回とも言えるのがこの第3話である。
「お魚ボックス」の注文を増やすため、東京の飲食店に営業に行く和佳。1度の営業で新幹線代は往復5万円。少しでも経費を浮かそうと1日で何件もの高級飲食店を回り、食べて、吐いてはの売り込みを繰り返し、和佳は急性腎障害で倒れてしまう。杉浦(梅沢富美男)の策略もあり、和佳が会社の金を横領している詐欺師だと疑っていた片岡たちだったが、彼女が1件1件営業先を回ったことが分かる丁寧なノートを見て、「あの子にはもう逆らえん」と漁師たちは和佳についていくことを決めるのだった。
この第3話でキーマンとなるのは、和佳の大事な一人息子・スッくんこと進(石塚陸翔)だ。彼がいつも持ち歩いているのは、ペンギンが主人公の絵本『ペンペンのだいぼうけん』。その作中で描かれているファーストペンギンが、自分の母親もそうであることを知り、進は和佳と漁師たちの姿に絵本でのペンギンを重ね合わせる。
同時に絵本の「あるひなかまが、パパたちをむかえにいこう!といいだした」という文章に影響を受けてか、進は誕生日プレゼントに「パパ」とシングルマザーである和佳に頼み込んでしまう。物語の軸ではないもののゆっくりとあちこちにフラグが立ち始めているのが、「パパ」と呼べる存在が誰になるかである。さんし船団丸からの候補は2人。その筆頭候補が病で亡くした妻のみやこを、和佳に重ねている片岡だ。磯田(吹越満)が何度も指摘しているように片岡が和佳に肩入れしているのは明らかだ。さらに若手漁師の永沢(鈴木伸之)も和佳に優しく手を差し伸べている。