北野日奈子、初の連ドラヒロインの経験で得た変化 「新しい自分を知ることができた」

乃木坂46として一緒に活動した松井玲奈からの嬉しい言葉

ーー連ドラのヒロインというポジションも大きいですよね。

北野:それがあまり実感がないんです。寝ているときによく夢を見るんですけど、その延長線上のような感じで。いつも「どうせ夢だしな」とか「現実じゃないしな」とか、どこか冷めた感情が常にあることで、自分の気持ちを保っているところがあるので、あまり舞い上がらないように、冷静な気持ちでいたいなと。もしかしたら1年後とかに、「連ドラのヒロインやったんだよな~」って徐々に実感が湧くかもしれないですけどね。でもグループを卒業してすぐの段階で、こんな大役をいただけるとは思ってもみませんでした。グループにいた頃は苦しんだ期間もあったんですけど、そこも含めて一生懸命やってきたからこそ、今に繋がっているのかなとは思います。

ーー乃木坂46として一時期ご一緒に活動されていた松井玲奈さんとも共演されています。

北野:玲奈さんが兼任でいらっしゃったタイミングで、私はちょうど「気づいたら片想い」で初選抜だったんです。当時、私は16歳で乃木坂にも入ったばっかりだったので、まだまだ事の重大さもわかっていなかったような子供で……。乃木坂時代はあまりお話ができなかったんですけど、玲奈さんは私のことをいろいろと気にかけてくださっていたみたいで。今回のドラマの撮影では、玲奈さんと一緒だったシーンが1日だけしかなかったんですけど、久しぶりにお会いできてすごく嬉しかったです。その日の夜に「また一緒にお仕事できるように頑張ります」と連絡をさせていただいたら、玲奈さんから「日奈子ちゃんが大人になっていたことにすごくビックリして何も言えなかった」という返信をいただけたのも嬉しかったです。私自身もシャキッとなりました。

ーー相手役となる主人公・黒瀬令児役の荒木飛羽さんとは9歳年が離れていますが、共演してみていかがでしたか?

北野:9つ下の男の子と一緒に仕事をするのは今回がほぼ初めてだったんですけど、“男子”っていう感じでした(笑)。自分の中学生時代を思い出すくらい、ものすごく元気でしたね。でも、私は人見知りなので、荒木くんの天真爛漫な無邪気さがあったおかげで、ドラマの黒い世界に心が持っていかれずに済んだところがありました。ナギちゃんを演じる上で、“北野日奈子”という自分自身をちゃんと出せたのは、荒木くんのおかげだったと思います。ラブシーンの撮影も、説明を受けているときはめちゃくちゃ照れ臭かったんですけど、いざ「スタート」と言われると、自分を切り離すことができたので、意外となんともないんだなと思えました。荒木くんの目が本当に吸い込まれるほど令児だったので、私もナギちゃんになれたんだなと思います。荒木くんからは、役になりきるってこういうことなんだなと学ばせてもらいました。

ーー舞台に連ドラと立て続けに大役を担っていろいろ学ぶことも多かったようですね。

北野:初めてのことへの抵抗がなくなりましたね。舞台の本番を終えて「また舞台に出たいな」と思ったのと一緒で、『少年のアビス』が始まるまでは、「なんで私がドラマに……」なんて思っていたんです。でも終わってみたら、いろんな人と出会って、新しい自分を知ることができました。女優としての明確な目標はまだないんですけど、新しい自分を探しに行くためにも、スキルを身につけていくためにも、させていただけるのであればぜひ頑張りたいなと思います。どんなことでも、経験していくことが本当に大事なことだと感じました。

ーー北野さんは乃木坂時代から明るいイメージがありましたが、卒業後の姿を見ていると、より明るくなったように感じます。

北野:たしかにグループにいたときは、他のメンバーだったり他のメンバーのファンの方のことまで考えながら発言することもあって、やっぱり他の人のことを気にしていた部分があったんです。でも、いまは自分ひとりなので、自分がやったことはそのまま自分に返ってくる。そういう意味で、責任感はより増えたと思いますが、いい意味で開放的になって、明るくなったのかもしれません。とにかくいまが楽しいです。

ーー乃木坂時代から変わらない部分もありますか?

北野:根本的には変わっていない気がします。昔もいまも、自分のための幸せよりも、自分じゃない誰かのための幸せのほうが“喜び”があって。

ーーそれはなぜ?

北野:ちょっと変態なのかもしれません(笑)。でも、自分は幸せだなと思ってしまうと、その幸せがなくなってしまうことへの不安のほうが大きくなってしまうので、あまり自分の幸せを感じないようにしているのが大きいのかもしれません。だから、グループ時代もいまも同じで、ファンの方に対してだったり、家族や新しい事務所の人たちに対して恩返しをすることが、自分の幸せにすごく繋がっているんです。

■放送情報
ドラマ特区『少年のアビス』
MBSほかにて放送中
MBS:毎週木曜24:59~放送
テレビ神奈川:毎週木曜23:00~放送
チバテレ:毎週金曜23:00~放送
とちテレ:毎週木曜22:30~放送
テレ玉:毎週木曜23:30~放送
群馬テレビ:毎週木曜23:30~放送
Huluにて見放題独占配信
※TVer、GYAO!、MBS動画イズムにて、見逃し配信1週間あり
出演:荒木飛羽、北野日奈子、本田望結、堀夏喜、和田聰宏、片岡礼子、松井玲奈
原作:峰浪りょう『少年のアビス』(集英社『週刊ヤングジャンプ』連載中)
監督:かとうみさと、湯浅弘章
脚本:狗飼恭子
オープニング主題歌:理芽「インナアチャイルド」(KAMITSUBAKI RECORD)
エンディング主題歌:SpendyMily「Iris」
制作プロダクション:ホリプロ
製作:「少年のアビス」製作委員会・MBS
©︎峰浪りょう/集英社 ©︎ドラマ「少年のアビス」製作委員会・MBS
公式サイト:https://www.mbs.jp/boys_abyss/
公式Twitter:@dramatokku_mbs
公式Instagram: dramatokku_mbs
公式TikTok:@drama_mbs

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<リアルサウンド映画部 公式Twitter>
https://twitter.com/realsound_m

<応募締切>
11月3日(木・祝)

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