『BLUE GIANT』特報映像&新ビジュアル公開 音楽は上原ひろみ、馬場智章&石若駿も参加

『BLUE GIANT』音楽は上原ひろみ

 2023年2月17日に全国公開されるアニメーション映画『BLUE GIANT』の特報映像と最新ビジュアルが公開。また、音楽を上原ひろみが担当し、劇中の演奏を上原、馬場智章、石若駿が担当することが発表された。

 本作は、実写映画化もされた『岳』の石塚真一による同名漫画をアニメ映画化したもの。原作は2013年から『ビッグコミック』(小学館)にて連載がスタートし、マンガ大賞2016で3位に選出、第62回小学館漫画賞(一般向け部門)を受賞、さらに第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞した。現在、シリーズ累計発行部数は880万部を突破している。

 音楽を担当する上原はグラミー賞受賞歴を持つ世界的ピアニストで、主人公たちが結成するトリオ“JASS”のオリジナル楽曲も本作のために書き下ろした。そして、世界一のジャズプレーヤーを目指す大のサックスを演奏するのは馬場。ユニバーサル・ミュージック協力のもと、国内外の有力奏者を集めたオーディションを実施し、応募があった世界中のプレーヤーの中から満場一致で馬場が選ばれた。力強い演奏が聴く人すべてを圧倒する大のサックスを、音で演じる。

 また、仙台出身の大と高校で同級生だった玉田俊二のドラム演奏は、millennium paradeのドラマーとしても活躍する石若が担当する。石若はジャズのみならず様々なジャンルで活躍するドラマーで、楽器未経験ながら大の情熱に突き動かされバンドに熱中する玉田役に上原が指名した。

 大が東京で出会うピアニスト・沢辺雪祈の演奏は上原が担当する。上原は「自分の頭の中に鳴っていたその音を、本当に再現できる日が来るなんて……」と、原作に触れたときの感動を振り返りつつ、「ありったけの情熱を込めて」と意気込みを語った。

 馬場は「大として演奏をするにつれ、彼の音楽への情熱や貪欲さがどんどん音になって表れるような気がしました」と、収録の感想を述べた。石若は、ドラム初心者のぎこちなさを演じることの難しさに触れた上で、「試行錯誤しながら楽しく臨むことができました」とコメント。北海道出身の馬場と石若は、小学校の頃同じビッグバンドに所属しており、奇しくも大と玉田のような関係性の繋がりを感じるメンバーとなっている。原作者の石塚は、上原の参加に「この上ない幸運です」と喜びを表現し、3人へ「カッケー音をありがとうございます!!」と改めて感謝の言葉を綴った。

映画『BLUE GIANT』特報映像

 あわせて公開された特報映像では、石若のドラムに上原のピアノ、そして馬場のサックスが重っていく、“始まり”を感じさせる演奏にのせ、ジャズに魅せられ夢に目を輝かせる大の様子、雪祈、玉田の情熱に満ちた表情が映されている。

 また最新ビジュアルには、真剣な眼差しでテナーサックスを抱える宮本大の姿が描かれている。

コメント

石塚真一(原作者)

ジャズ界きってのピアニストの上原ひろみさんが音楽担当になってくれたことは、この上ない幸運です。サックスの馬場智章さん、ドラムの石若駿さんという真摯な若手プレーヤー達と共に試行錯誤を重ねて映画『BLUE GIANT』の音を紡いでくれました。迫力の音楽です。音について伝えたいことはまだまだありますが、ここはグッとこらえ、皆さんが映画で楽しんでいただけたらと思います。上原さん、馬場さん、石若さん、カッケー音をありがとうございます!! 皆さん、劇場でジャズが待ってます! ご期待ください。

上原ひろみ(音楽/ピアノ演奏)

初めて『BLUE GIANT』を読んだ時、「音が聴こえてくる」と感じました。
自分の頭の中に鳴っていたその音を、本当に再現できる日が来るなんて……。
物語を支える劇伴も担当させていただけて、感無量です。
『BLUE GIANT』には、夢と情熱が詰まっています。
監督も、この映画に携わるスタッフも、原作チームも夢と情熱で溢れる人たちでいっぱいです。
この漫画の音を鳴らしたい、という自分の夢を乗せられればと。
ありったけの情熱を込めて。

馬場智章(サックス演奏)

“その人が生み出す音はその人そのものを表す”と感じながら僕は日頃から音楽に取り組んでおりますが、今回初めて自分自身としてではなく別の人間として音楽制作に取り組みました。大の持つ音は“きっとまだ上手くはないけれど何故か人を惹きつける”、そんな想像をしながら大を自分に宿して、大として演奏をするにつれ、彼の音楽への情熱や貪欲さがどんどん音になって表れるような気がしました。今回大が結成したバンド“JASS”を上原ひろみ、石若駿という最高のメンバーと担当することができ、とても良い音楽に仕上がったと思います。ぜひ劇場の特大スピーカーで JASS の音を全身で浴びてください。

石若駿(ドラム演奏)

皆様はじめましてドラマーの石若駿と申します。ジャズを題材としたこの『BLUE GIANT』という作品に携わることができてとても嬉しく思います。ドラムの玉田の音とモーションを担当することになりますが、玉田は音楽経験がないところからドラムをスタートします。初心者のぎこちないドラミングを演ずるのがとにかく難しくもあり、試行錯誤しながら楽しく臨むことができました。玉田のまったくの初心者からだんだん上手になっていく様にも注目いただければと思います。また彼の心情の動きも私なりに音に注入させていただきました。全体の音楽を担当され、雪祈役の、上原ひろみさんと宮本大役の馬場智章さんとのトリオもとても感動的な音に仕上がりました。この映画を観てジャズという音楽の実際のライブにも聴きにいらしていただければ本当に嬉しいですが、まずは『BLUE GIANT』を何度もじっくり楽しんでいただければと思います! お楽しみに!

■公開情報
『BLUE GIANT』
2023年2月17日(金)全国公開
原作:石塚真一『BLUE GIANT』(小学館『ビッグコミック』連載)
監督:立川譲
音楽:上原ひろみ
演奏:馬場智章(サックス)、上原ひろみ(ピアノ)、石若駿(ドラム)
脚本:NUMBER 8
アニメーション制作:NUT
配給:東宝映像事業部
©︎2023 映画「BLUE GIANT」製作委員会 ©︎2013 石塚真一/小学館
公式サイト:bluegiant-movie.jp

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