宮野真守&上村祐翔、『ノイエ銀英伝』舞台挨拶に登壇 「新たな関係を作れたのが嬉しい」

 10月16日に新宿ピカデリーにて、『銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀』第一章の舞台挨拶が実施された。

 原作にあたる 『銀河英雄伝説』(東京創元社)は、遙か未来の宇宙を舞台にしたSF小説。田中芳樹の代表作で、1982年に第1巻が刊行されて以来、本伝10巻、外伝5巻の大長篇小説として、累計1500万部のセールスを記録。1988年からはアニメシリーズが展開された。

 そして、2018年4月、Production I.Gが改めて新作アニメーションとして 『銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅』を制作。そのセカンドシーズンとなる「星乱」も2019年に映画館にてイベント上映され、新たな声優陣を迎え、最新の技術での艦隊戦など新解釈で描かれた本作は、2020年4月にOP、EDを新たに全24話をNHK Eテレにて放送。2022年3月から6月にかけて、サードシーズン「激突」が映画館にてイベント上映され、フォースシーズン「策謀」は全三章が2022年9月から3カ月連続上映される。

 10月16日の舞台挨拶には、ラインハルト役の宮野真守、ミュラー役の上村祐翔が登壇。フォースシーズン『策謀』上映後の反響や、演じてみての感想など、ネタバレを含んだトークが繰り広げられた。

 最初にMCから『策謀』第一章の感想について聞かれた宮野と上村は、同じシーンについて言及した。宮野は「報告を受けてラインハルトは、最初に激昂するじゃないですか。でも、自分の中のキルヒアイスと会話して、結果、寛容な判断にいたる。あのシーンとても印象的でした。すごく痛々しかったし、危うく見えたんです。キルヒアイスを失ったことの大きさを改めて感じました」とコメント。

 そして、上村は「宮野さんが仰ったシーンは僕としても印象的で、アフレコもご一緒させていただきました。自分の思いをどうにかして閣下に伝えたいと決死の覚悟で臨んだ場面。ミュラー自身、覚悟はしていたと思うんですけど、寛容な処置をしていただけた。そのときの『閣下』というセリフは何度も収録を重ねさせていただいたので、すごく印象的なシーンです」と語った。

 さらに、本シリーズのイベントに初めて参加した上村は、舞台挨拶に備えて、事前に細かいメモを作成。登壇前にそのメモの存在を聞き、それを預かった宮野は、メモに書かれた話題を活用しながら、上村のトークを引き出した。

 舞台挨拶の最後には、上村、宮野の順番に、客席の観客へメッセージが贈られた。上村は「とても歴史のある作品に参加させていただけて、愛のあるキャストさん、スタッフさんの中、僕自身もミュラー同様に気を引き締めて臨んでいます。難しい感情の変化も一つ一つ噛み砕きながら演じさせていただけて、改めて嬉しいです。それに、やっぱり宮野さんがいらっしゃるとすごく嬉しいんです。現場でも、この作品を引っ張ってくださっていて。その姿を間近で拝見しているので。本当にこの人に付いていこうという思いでミュラーを演じられています。今日は、こうして皆さんの前で、初登壇させていただけて嬉しかったです。これからもノイエ銀英伝をよろしくお願いします」と挨拶した。

 そして、宮野は「今日は上村君と一緒に登壇ということで、いつもとは違った空気感でお話しすることができたんじゃないかと思います。上村君とは、いろいろな作品で(先輩と後輩のような)こういう関係を演じさせてもらうことが多いのですが、今回もまた新たな関係を作れたのが嬉しいです。第一章の幼帝誘拐によって、今後に起きる問題は想像以上です。それにはフェザーンが関わっているということで、今までの帝国と同盟だけではない、三つ巴の様相を見せて、物語のうねり方が激しくなっていきます。ぜひお見逃しのないように、今後とも応援していただければ嬉しいです」と本シリーズをアピールした。

■公開情報
『銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀』
第一章:9月30日(金)公開
第二章:10月28日(金)公開
第三章:11月25日(金)公開 各章3週間限定上映 ※一部劇場を除く
声の出演:宮野真守、鈴村健一、梶裕貴、諏訪部順一、小野大輔、中村悠一、川島得愛、遠藤綾、三木眞一郎、坂本真綾、花澤香菜、鈴木達央、石川界人、手塚秀彰、園崎未恵、野島健児、下山吉光
原作:田中芳樹(東京創元社刊)
監督:多田俊介
制作:Production I.G
配給:松竹メディア事業部
製作:銀河英雄伝説 Die Neue These 製作委員会
©田中芳樹/銀河英雄伝説 Die Neue These 製作委員会
公式サイト:https://gineiden-anime.com/
公式Twitter:@gineidenanime

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