清原果耶と小芝風花、2大ヒロインの共演 『霊媒探偵・城塚翡翠』は“伝説”になる?

 間もなく放送が開始される『霊媒探偵・城塚翡翠』(日本テレビ系)にて、「異例」ともいえる俳優同士の共演が実現する。清原果耶と小芝風花だ。2人の間には5歳の年齢の開きがあるが、ともに若手世代を代表する俳優であり、どちらもドラマの看板を背負うことのできる器の持ち主だ。この共演について「伝説になるかもしれない」などというと、さすがに言い過ぎだろうか。

 本作『霊媒探偵・城塚翡翠』は一風変わったドラマだ。警察の捜査協力をしている推理作家・香月史郎が、ひょんなことから「霊媒師」である城塚翡翠と交流を持つことから始まる。世の中の事象を論理的に捉える香月は翡翠に対して半信半疑だが、やがてその力が本物であることを理解。協力関係を築くようになっていく。「霊媒」と「推理」の力で事件を解決していこうというのだ。

 この香月役に扮しているのが瀬戸康史で、タイトルロールである翡翠役が清原果耶である。では小芝風花はどの役に配されているのかというと、翡翠のアシスタント・千和崎真だ。てっきりライバル関係などを清原と小芝が展開するものと思ってしまっていたものの、どうやら完全に違う模様。特殊な体質のために苦しむ翡翠のことを、真はひどく心配している。第1話では、この2人が「霊媒」とその「アシスタント」であること以上は明かされないが、回を重ねるごとに関係の深さが見えてくるのではないかと思う。ストーリーテラー的な役回りの瀬戸と、主演の清原が中心の作品だが、ときおり挿入される小芝の不安げな表情が奥行きを与える。翡翠という役は清原の演技そのものや、瀬戸のリードだけでなく、小芝の細やかな芝居が加わることで完成するものらしい。

 冒頭で大げさなことを書いてしまったが、清原と小芝にはいくつかの共通点があるため、似たようなことを考えている方も少なくないのではないだろうか。清原は「アミューズ」、小芝は「オスカープロモーション」という多くの人気タレントを擁する事務所の若手俳優であり、両者とも事務所が開催したオーディションでグランプリを獲得したことからこの活動をスタート。そしていまはそれぞれが事務所の看板的な存在になり、ドラマや映画の看板も背負える存在にまでなっている。

 昨年の清原は、ヒロインを務めた『護られなかった者たちへ』での演技が高く評価され、もうすぐ公開の『線は、僕を描く』でもヒロインのポジションに。2023年は主演映画『1秒先の彼』の公開が控えている。また、今年の頭から放送された『ファイトソング』(TBS系)にて民放の連続ドラマ初主演を果たしたことも記憶に新しい。朝ドラ『おかえりモネ』(NHK総合)での好演は言わずもがなだ。

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