ニー・ニー、池松壮亮、チャン・ルーイー、シン・バイチンが語り合う 『柳川』予告編公開

 12月30日公開のチャン・リュル監督最新作『柳川』の予告編が公開された。

 チャン・リュル監督は、韓国、中国で活動する中国出身の監督で、『キムチを売る女』『慶州(キョンジュ)ヒョンとユニ』『春の夢』などが日本で劇場公開され、ヴェネチア、カンヌ、ベルリンなど世界の三大映画祭で評価されてきた。本作は、ベルリン国際映画祭フォーラム部門に出品された『福岡』に続き、日本を舞台にした作品だ。主演を務めるのは、中国で人気を誇る女優ニー・ニー。染谷将太主演『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』にも出演したチャン・ルーイーとシン・バイチン、そして池松壮亮が共演に名を連ねた。

チャン・リュル監督最新作『柳川』予告編

 公開された本予告では、音楽とともに、夜の帳が下りた静謐な柳川の街が冒頭に映し出される。物語の中心人物である兄弟のドン(チャン・ルーイー)とチュン(シン・バイチン)、ヒロインのチュアン(ニー・ニー)、そして兄弟が宿泊する宿の家主の男(池松壮亮)。4人は、すべからく身近な者の早すぎる死や、突然の消失を経験している。予告編では、そんな4人が、心の奥底にしまいこんだ喪失感を埋め合わせるかのうように、宿や店内で語り合う姿が切り取られ、さまざまな表情をみせる「柳川」という不思議な街に流れる穏やかな時間が映し出されている。予告編のナレーションは、チャン・リュル監督の『福岡』に出演した女優・山本由貴が担当している。

 また、チャン・リュル監督からコメントも到着した。

チャン・リュル監督 コメント

12月に『柳川』が日本公開を迎えます。監督として、喜ばしくもあり、緊張もしています。柳川で撮影した映画をついに日本の皆さんに届けられると思うと嬉しい反面、この作品で描いた愛が皆さんに受け入れられるか緊張してもいるのです。皆さんの感想を待つしかないですね。気に入ってもらえることを願っています。
柳川は美しい水郷であり、映画に登場する美しい中国人女性も柳川といいます。柳川という娘が柳川という街にやって来て、物語と愛が水路のように流れていくのです。

■公開情報
『柳川』
12月30日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開
12月16日(金)よりKBCシネマにて福岡先行公開
監督・脚本:チャン・リュル
出演:ニー・ニー、チャン・ルーイー、シン・バイチン、池松壮亮、中野良子、新音ほか
配給:Foggy/イハフィルムズ
公式サイト:https://movie.foggycinema.com/yanagawa/
公式Twitter :@yanagawa_movie

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