『親愛なる僕へ殺意をこめて』山田涼介の見事な人格の演じ分け 第2話はすべてが伏線に?

 初回からショッキングな描写が注目を集めた『親愛なる僕へ殺意をこめて』(フジテレビ系)。10月12日に放送された第2話では、浦島エイジ(山田涼介)の別人格であるB一がついに登場した。一気にサスペンス色が強くなる中、事件の真相が徐々に明らかになり、ジェットコースターのような怒涛の展開が待ち受ける。

 サイ(尾上松也)から拷問を強いられたエイジは、咄嗟に目の前の男をバーナーで炙り、拷問を装いながら止血する。後日、エイジが男を救おうとしたことに気付いたナミは、エイジと協力して葉子(浅川梨奈)殺しの犯人を探ることに。ナミ(川栄李奈)はすでに犯人に目星をつけており、その人物の情報を得るためにエイジをサイの部屋に忍び込ませ顧客リストを盗むことを提案する。しかし作戦は失敗に終わり、顧客リストを得ることはできなかった。その後、エイジはひょんなことからB一のスマホのパスワードに気づくことに。スマホの中には葉子とのメッセージのやりとりが残されており、ナミが話していた犯人候補が「白菱正人」という名前であると知るのであった。そして白菱(佐野史郎)が、LL事件(15年前の連続猟奇殺人事件)の5人目の被害者の父であることも……。

 第1話で話されていた事件や登場人物の新情報が続々と明らかになり、ついにB一の姿も、わずかながら映し出された。B一の真相を突き止めたいエイジと葉子を大切に想うナミが協力し、事件解決に挑む。本来なら互いに出会ったばかりで信頼関係が築けるような状態ではない中で、山田の表現するエイジがあまりにも素直で真っ直ぐであることから、ナミが徐々に心を開いていく様子に納得できる。

 一方で、川栄李奈が演じるナミも、アリスで働きながら苦悩していた姿を熱演。原作にいるキャラクターを内包しつつも、ドラマ版のオリジナルキャラクターであるナミに命を吹き込んだ。エイジとナミのタッグからは早くも相性の良さが感じられ、時折なさけない表情を見せながらナミに頼るエイジのかわいらしさや、ナミが思わぬ方法で解決を手助けする頼もしさがドラマを盛り上げる。次回、早くもサイ編が完結するということで、どんな展開が2人を待っているのかも気になるところだ。

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