『メイドインアビス』ナナチ&ベラフ登場で物語は最終局面へ 価値の選択を迫られるファプタ

 動揺するファプタたちの元にリュウサザイを筆頭とした原生生物たちが一気に村に侵入してくることで状況は一変する。ファプタが価値として自ら殲滅を望んでいる村の住人までもが原生生物に食べられてしまったのだ。価値の化身であるファプタが原生生物にボロボロにやられながら発した「生きてきた理由まで奪うな!」という切実な叫びは痛々しい。しかし、ガブールンがファプタの犠牲になり、絶望的な状況の中で成れ果て村の住人が自らの肉体をファプタに差し出すことで、ファプタは価値の尊さに触れようとしていた。

 ファプタが自ら自分の価値を選択する時がきたということは、リコや成れ果て村の住人たちとの共存の道すじが見えてきたということでもある。だが、そのためにはレグがファプタとの過去を思い出し、ファプタに誠意を持って向き合うということが必要だろう。レグには一刻も早く記憶を取り戻し、ファプタとの共存の道を示してほしい。

 次回はいよいよ最終回を迎える。気になるのはファプタがどの価値を選択するのか、そしてワズキャンの狙いは何なのか、というところだろう。ファプタが価値を選択した先に、彼女にとっての幸せがあってほしい。

■放送情報
『メイドインアビス 烈日の黄金郷』
AT-X:毎週水曜22:30〜
(リピート放送:毎週金曜10:30〜/毎週火曜16:30〜)
TOKYO MX:毎週水曜25:05〜
BS11:毎週水曜25:00〜
サンテレビ:毎週水曜25:05〜
KBS京都:毎週水曜25:05〜
テレビ愛知:毎週木曜26:35〜
サガテレビ:毎週日曜25:25〜
Amazon Prime Video:毎週水曜25:00〜
監督:小島正幸
副監督:垪和等
出演:富田美憂、伊瀬茉莉也、井澤詩織、原奈津子、久野美咲、寺崎裕香、平田広明、斎賀みつき、後藤ヒロキ、市ノ瀬加那、斉藤貴美子、竹内良太、水瀬いのり、森川智之
シリーズ構成・脚本:倉田英之
キャラクターデザイン:黄瀬和哉(Production I.G)、黒田結花
デザインリーダー:高倉武史
プロップデザイン:沙倉拓実
美術監督:増山修、関口輝(インスパイアード)
色彩設計:山下宮緒
撮影監督:江間常高(T2 studio)
編集:黒澤雅之
音響監督:山田陽
音響効果:野口透
音楽:Kevin Penkin
音楽プロデューサー:飯島弘光
音楽制作:IRMA LA DOUCE
音楽制作協力:KADOKAWA
アニメーション制作:キネマシトラス
©つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス「烈日の黄金郷」製作委員会
公式サイト:http://miabyss.com/
公式Twitter:@miabyss_anime

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