黒島結菜「何にときめくかを大切に」 『ちむどんどん』最終週を前にラストコメント

 毎週月曜日から土曜日まで(土曜日は1週間の振り返り)放送されているNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』。9月26日からの最終週を前に、主演の黒島結菜からコメントが寄せられた。

 本作は、個性豊かな沖縄四兄妹の、本土復帰からの歩みを描く、笑って泣ける朗らかな50年の物語。主人公・暢子を黒島結菜が演じるほか、竜星涼、川口春奈、上白石萌歌、前田公輝、山田裕貴、仲間由紀恵らがキャストに名を連ねている。

 約1年にわたる撮影を終え、「ちむどんどんすることが一番大切」と黒島は語る。

「振り返ってみると、大変だったこと、楽しかったこと、いろいろなことがあった1年間でしたが、あっという間でした。『ちむどんどん』は、食べることの大切さ、命のありがたみ、戦争の記憶など、今、世界中が大変な時期だからこそ忘れてはいけないことがたくさんつまっていた作品だと思います。私の地元・沖縄の家族の話で、みんなでおいしいものを食べると幸せになれる、日々の何気ないものの大切さを私も改めて気づかされました。また、暢子を演じてきて、『ちむどんどんすることが一番大切』と感じました。今の時代、先のことを考えて不安な時もあるけれど、自分が何に一番心がおどるか、何にわくわくするか、何にときめくかを大切にしていきたいです。視聴者のみなさまにもこの気持ちが伝わったらうれしいです」

 また、暢子を演じたことで黒島自身にも変化があったという。

「撮影期間中は、暢子の前向きで明るくて、“ありがとう“と“ごめんなさい“を言えて、周りのみんなに愛されている役柄がひっぱってくれました。今までの私自身は人見知りだったのですが、暢子のキャラクターの力を借りて、共演者やスタッフのみなさんとも楽しく過ごすことができました。家族といるとき、友達のいるときなど、過ごすシチュエーションによって違う面が人それぞれあると思うのですが、自分にはこんな一面があるのか、ということをこの1年間で知りました。暢子として過ごしてきた自分のことがとても好きだったので、撮影が終わった今は、さみしいです」

 これまでで特に印象に残っているシーンは第90話だと黒島は振り返る。

「第90話の、暢子と和彦の披露宴のシーンです。家族、鶴見やフォンターナの皆さん、これまで暢子と和彦がお世話になってきた人たち全員が大集合しました。大好きな人たちが目の前にいるのがうれしかったです。みんなが客席で楽しそうに話している様子を高砂から見ていて、幸せな気持ちになりました。また、初めて琉装を着ました。衣装合わせで何着か試着したのですが、実際に放送で着ていたピンクと黄色の衣装がとてもきれいでした。撮影現場でみなさんに『きれいだね』『本日はおめでとうございます』と言われて、うれしくて恥ずかしい、不思議な気持ちになりました」

 また、比嘉家四兄妹については、「兄妹のみんなとは、昨年12月の沖縄ロケで仲良くなりました。他の撮影現場では共演者のみなさんと自分のことをオープンに話す機会は多くないのですが、『ちむどんどん』では、撮影の合間に仕事のことからプライベートまでたくさん話しました。合間で一緒に過ごした時間のおかげで生まれた4人の仲の良さと温かい雰囲気
が、第11回で、子役から成長した兄妹たちを描くシーンに活きたと思っています。比嘉家の兄妹たちとは、きっとこれからも定期的に集まったりできる関係性が築けたなと思います」と固い絆が生まれたことを明かした。

 最後に最終週に向けて、「暢子や比嘉家のみんなの人生には、まだまだ山あり谷ありでいろいろなことが起こります。新たなトラブルだったり、改めて思い直さなくてはいけないことがあったり、毎日、これからどうなるんだろうという出来事がある1週間ですが、全て楽しんで頂けたらうれしいです」とメッセージを送った。

■放送情報
連続テレビ小説『ちむどんどん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
主演:黒島結菜
作:羽原大介
語り:ジョン・カビラ
沖縄ことば指導:藤木勇人
フードコーディネート:吉岡秀治、吉岡知子
制作統括:小林大児、藤並英樹
プロデューサー:松田恭典
展開プロデューサー:川口俊介
演出:木村隆文、松園武大、中野亮平ほか
写真提供=NHK

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