マヒトゥ・ザ・ピーポー映画初監督作『i ai』主演は富田健太郎 特報&ティザービジュアルも
マヒトゥ・ザ・ピーポーの映画初監督作『i ai』が第35回東京国際映画祭アジアの未来部門に正式出品されることが決定し、あわせて主演キャスト発表、ティザービジュアルと特報映像が公開された。
本作は、ロックバンド・GEZANのメンバーで、青葉市子とのNUUAMMやレーベル主宰、音楽以外でも豊田利晃監督の映画『破壊の日』で主演を務めたマヒトゥ・ザ・ピーポーの初監督・脚本作。マヒトゥ・ザ・ピーポーは本作の主題歌、音楽も手がける。
期待も未来もなく、単調な日々を過ごしていた若者・コウの前に現れたバンドマン・ヒー兄。圧倒的な存在感と強引さに巻き込まれ、音楽、そしてバンド仲間と出会い、コウは人生の輝きを取り戻しはじめる。そんな中、突然訪れたヒー兄の死。生と死の境界線を越えてもなお大切な存在に、さよならの定義を投げかける、出会いと別れ、そして再び出会う、祈りのような青春映画。
ヒー兄を演じるのは、俳優・ダンス・演劇とジャンルにとらわれない表現者として活動する森山未來。脚本に感銘を受けオファーを即決したという。主演を務めるのは、約3,500人のオーディションから選ばれた富田健太郎。2013年の俳優デビュー以降、ドラマ、映画、舞台と活躍の場を広げる富田は、映画初主演となる今作で、人生を変える憧れの存在との出会いと別れを体現する。
撮影は、木村伊兵衛写真賞受賞の写真家・佐内正史。『サムライマラソン』『エンドレス・ポエトリー』『モテキ』などの佐々木尚が、美術を担当した。製作は『百円の恋』『アンダードッグ』などを手がけたスタジオブルーが担った。
公開された特報映像では、揺らぎ燃える赤い炎に包まれてギターを弾く陽炎が映し出されている。また、場面写真では、真っ赤な衣装をまとったコウが花びらの舞う海に浮かぶ幻想的なワンシーンが切り取られた。
なお本作は、アジアの未来部門に出品される第35回東京国際映画祭にて、10月25日にワールドプレミア上映される。
マヒトゥ・ザ・ピーポー(監督・脚本・音楽)コメント
耳をすませば潮騒の向こうから聞こえてくる鼻歌、ギターアンプの真空管が焦げる匂い、
そう、わたしたちはたしかにそこにいた。
一夏を駆けて集めた記憶たちがいよいよ旅立とうと窓枠に立つ。
東京国際映画祭のレッドカーペットの前に震える足元を見て、大丈夫だよと声をかける。
記憶はちゃんと記録としてフィルムに焼き付いた。
この映画をバンドの道にわたしたちを引きずり込んだあの人に捧げる。
通り過ぎていった海風に捧げる。
これからあなたが何度となく経験するであろう
おはようと同じ数だけやってくるさよならに捧ぐ。
マヒトゥ・ザ・ピーポー
■公開情報
『i ai』
出演:富田健太郎、森山未來
監督・脚本・音楽:マヒトゥ・ザ・ピーポー
撮影:佐内正史
主題歌:GEZAN with Million Wish Collective 「Third Summer of Love」(十三月)
製作プロダクション:スタジオブルー
2022年/日本/カラー/DCP5.1ch/119分
©2022「i ai」製作委員会
公式サイト:https://i-ai.jp/