ジョン・カビラが『ちむどんどん』に来店 『なつぞら』『カムカム』朝ドラの語りが担う役割

 破茶滅茶で賑やかな展開満載の『ちむどんどん』(NHK総合)だが、その中でも変わらないのは作品との距離感を一定に保ちつつ温かく見守り続けるジョン・カビラの語り(ナレーション)だ。

 あの低音の伸びやかな声には清濁併せ呑み、全てを受け止める包容力と、それでいてカラッと晴れ渡る沖縄の空のような清々しさ、晴れやかさと力強さがある。

 ジョン・カビラの劇中登場が注目されていたが、ヒロイン・暢子(黒島結菜)が再開した沖縄料理店「ちむどんどん」に遂に客として来店。その向かいに座る実父の川平朝清扮する男性と相席になっていたことも話題になった。

 作中に一切登場しないが“語り”として存在感を発揮したのが『なつぞら』(NHK総合)の内村光良だろう。毎話ラスト、主人公のなつ(広瀬すず)に「なつよ」と語りかけるスタイルが話題となったが、さらにこの語りを務める内村が実はなつの亡くなった父親だということが明かされ、作品と視聴者の距離を一気に近づける役割を果たした。ある時は優しく見守り、またある時は鋭い突っ込みを入れ視聴者の気持ちを代弁してくれ、視聴者を物語を見守る応援団の一員と化してしまうのが内村の語りのすごいところだった。

城田優、満を持しての『カムカム』登場に反響 ひなたが歩んでいく101年目の未来が

ひなた(川栄李奈)が講師を務めるラジオ講座「ひなたのサニーサイドイングリッシュ」が始まった。自己紹介をし終えたひなたが見つめる先…

 『カムカムエヴリバディ』(NHK総合/以後『カムカム』)で語りを務めた城田優は、その流暢でネイティヴさながらの発音が美しい英語と落ち着いた丁寧な語り口で朝ドラ史上初となる“3世代にわたるヒロイン”の成長ぶりを傍で見届けた。しかも城田は最終話に出演し、3代目ヒロイン・ひなた(川栄李奈)と一緒にラジオ講座の講師を務めるウィリアム・ローレンス役として登場。この人物こそ、ひなたが10歳の頃、京都で出会い一目惚れをした美少年・ビリーであり、ひなたに初めて英語を勉強するきっかけを与えた存在であることが示唆された。

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