『ちむどんどん』古舘寛治とジョン・カビラに感じる黒島結菜への“愛” 夢見た盛況のお昼時

 『ちむどんどん』(NHK総合)第23週「にんじんしりしりーは突然に」第114話では、ついに沖縄料理店「ちむどんどん」が営業再開の日を迎える。

 暢子(黒島結菜)は優子(仲間由紀恵)が朝イチで作ってきた懐かしいやんばるの味から自分にとっての“足元の泉”、家族と食べたふるさとの料理をもう一度思い出し、素材の良さを生かした工夫に集中。さらに、賢秀(竜星涼)と清恵(佐津川愛美)が勤める猪野養豚場との巡り合わせもあり、最高においしい豚を食材に使用した沖縄そばという看板メニューも誕生。矢作(井之脇海)も思わず前のめりになる、自信たっぷりのオープン当日がやってきた。

 「ちむどんどん」の営業時間はランチタイムの「11時〜14時」、休憩と仕込みを挟み「17時〜20時」の計6時間。11時を迎えつい舞いあがる暢子と歌子(上白石萌歌)をよそに、12時、13時になっても店に客はやってこない。いてもたってもいられなくなった歌子は店の前で呼び込みを始める。あの人見知りの歌子がだ。

 13時30分、ついに一人目の客が来店。その藤田を演じるのは古舘寛治。黒島結菜が主演を務めた『アシガール』(NHK総合)では黒島演じる主人公の父親役を演じており、次期朝ドラ『舞いあがれ!』(NHK総合)にも出演するという、これ以上にないキャスティングだ。藤田が注文したのは沖縄そばセット。暢子たちが気になるのは、味への反応だ。固唾を飲んで見守る3人に、雑誌を読みながら黙々と食べ進める藤田。フラッと一人で入ったお店でのランチ、というシチュエーションであればこれ位が普通だろう。そのナチュラルさは流石の古舘だ。

 汁まで飲み干しお勘定へ。いまいち表情の読めない藤田を暢子たちは心配そうに見つめる。その視線を感じたのか、藤田は去り際に「あっ、うまかったよ」と一言。知らない人からの何気ない感想に3人は安堵の笑みを浮かべる。そうしている間に、新たな客が3人、5人と来店。徐々にお客さんの数は増えていった。重子(鈴木保奈美)と波子(円城寺あや)、田良島(山中崇)、二ツ橋(髙嶋政伸)、智(前田公輝)も顔を出し、「ちむどんどん」の起死回生を喜ぶ。

関連記事