ゲイ&レズビアンの高校生が“ニセモノの恋人”に 『恋人はアンバー』11月3日劇場公開決定

 「第29回レインボー・リール東京」、「第31回 映画祭 TAMA CINEMA FORUM」、「EUフィルムデーズ 2022」で上映され、各回満席を記録した『恋人はアンバー』が11月3日より全国公開されることが決定。あわせて、ポスタービジュアルと予告編が公開された。

 本作は、男性に恋する男子高生のエディと、女性しか愛せない女子高生のアンバーが、期間限定で“恋人”のフリをすることから始まるアイルランド発の青春映画。

 舞台は1995年、同性愛が違法でなくなってから2年後のアイルランド。同性愛者への差別や偏見が根強く残る田舎町で、自身がゲイであることを受け入れられない高校生・エディと、レズビアンであることを隠しているクラスメイトのアンバー。家族や同級生にセクシュアリティを悟られないように平穏に卒業を迎えるため、2人は“ニセモノの恋人”を演じることに。 性格も趣味も全く違う2人だったが、ぶつかり合いながらも、悩みや夢、秘密を打ち明けるうちに、唯一ありのままの自分をさらけ出せる、かけがえのない存在になっていく。しかし、一緒に訪れた都会・ダブリンで、特別な出会いを果たし、新しい世界に触れた2人は、“理想的”だったこの関係にも終わりが近づいていることに気づいてしまい……。

 アイルランドで2020年に封切られたのを皮切りに、世界各国で公開・配信されている本作は、アイルランド版アカデミー賞と評される「アイリッシュ映画&テレビ賞」(第17回)で8部門ノミネート、2部門受賞の快挙を成し遂げた。他にも、ニューヨーク最大のLGBTQ映画祭である「NewFest」で特別賞を受賞し、過去にデイミアン・チャゼル、テイラー・シェリダン、ロバート・エガースらが評価された「カメリメージ映画祭」では、監督のデイヴィッド・フレインが最優秀監督デビュー賞にノミネートされた。

 公開されたポスタービジュアルには、制服をキッチリ着こなして、まっすぐにこちらを向いているエディに対し、サングラスをかけてキャンディーをなめるアンバーの姿が切り取られている。本来はカップルになることはない、趣味も性格も異なる2人が、「ふたりだから、自分に出会えた」と心から思える関係を築くまで、果たしてどのような物語が紡がれるのか。

映画『恋人はアンバー』予告編

 予告編では、女性とキスをしたことがないだけで「ゲイか?」とからかわれるような保守的な田舎町で、周囲にセクシュアリティを隠したまま平穏に卒業するために、頑張ってカップルらしく装う2人の様子が映し出されている。高校卒業後は町を出ようと考えているアンバーに対し、「今のままでいい」と消極的なエディ。アンバーはそんな彼に、「他人なんて関係ない! あんたの人生よ!」と言い放つ。立ちはだかる差別と偏見、周囲の冷たい目、新しい世界、将来への不安。自分らしく生きることを求めてもがきながら、2人が下す人生の決断とは。

 また、9月9日午前7時より、オリジナル待ち受け画像の特典が付いたムビチケオンラインの発売も決定した。

■公開情報
『恋人はアンバー』
11月3日(木)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
出演:フィン・オシェイ、ローラ・ペティクルー、シャロン・ホーガン、バリー・ワード、シモーヌ・カービー
監督・脚本:デイヴィッド・フレイン
配給:アスミック・エース
提供:Watcha Japan
後援:アイルランド大使館
2020年/アイルランド/92分/ビスタ/5.1ch
©Atomic 80 Productions Limited/ Wrong Men North 2020, All rights reserved.
公式サイト:Dating-amber.asmik-ace.co.jp
公式Twitter:@dating_amber_jp

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