『ちむどんどん』『鎌倉殿の13人』に登場 特撮ファンも唸る田邊和也の圧倒的存在感

 比嘉賢秀(竜星涼)と猪野清恵(佐津川愛美)は東京での営業を終え、賢秀の妹・暢子(黒島結菜)が働いていた「アッラ・フォンターナ」に来ていた。すると、そこにチンピラ風の男・涌井(田邊和也)がやってくる。声をかけられた清恵は顔面蒼白になって店を飛び出す……。

 『ちむどんどん』(NHK総合)第106話。賢秀が忘れていった名刺の住所を頼りに、涌井が猪野養豚場へとやってきた。しかもタイミングが悪く、ホテル関係者を招いて契約を結ぶ寸前だった。清恵は「帰って!」と突っぱねるも、「帰るよ。慰謝料さえもらったら」と涌井。続けて「お前は一方的に円満な夫婦関係をぶっ壊した。俺はお前との離婚で精神的苦痛を味わった被害者」「払うもんきっちり払え!」とわめくと、ホテル関係者はそそくさと帰ってしまう。その後、契約は白紙に。状況を把握できていない賢秀は、清恵の過去や涌井との関係を知ることになった。

 SNSをのぞくと、田邊和也が登場したことに驚きの声があるのと同時に、これまで彼が演じてきた作品や役名を書き込むユーザーが多数いた。

 たとえば、特撮ファンからすれば『仮面ライダーアマゾンズ』シリーズ(2016、2017年/Amazon Prime Video)の福田耕太役や『仮面ライダーリバイス』(2021〜2022年/テレビ朝日系)で演じたフェニックスの司令官・若林優次郎役の印象が強い様子。寡黙なイメージだった若林司令官の“本当の正体”が明らかとなった際に発した「グラシア〜ス! デッドマーンズ!」という台詞はあまりにも有名で、彼の豹変っぷりに当時の視聴者は度肝を抜かれた。

 そのほかにも、イタリアンレストランのソムリエ・加藤茂を演じた『シャーロック』(2019年/フジテレビ系)や、早稲田大学の応援団長・田中隆(三浦貴大)の幼なじみ・清水誠ニを演じた朝ドラ『エール』(2020年/NHK総合)など、ゲスト出演した作品名を挙げるつぶやきも散見された。数年前の作品がいまだに語り継がれているのは、彼が与えられた場所で“抜群の存在感”を見せた結果と言えるだろう。

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