『ビッグマウス』ついに黒幕の正体が明らかに? イ・ジョンソクのスーツ姿にため息

 俳優イ・ジョンソクの凄みを遺憾なく発揮し、真骨頂を見せる『ビッグマウス』(ディズニープラスで配信中)。視聴率も上昇し、初回6.2%から第12回は12%に(ニールセンコリア調べ)。韓国の地上波週間視聴率TOP20では、8月15日~8月28日までの2週連続で5位と快進撃中だ。(※1)

 本作はノワールスリラーながら人気が高く、ストーリー展開の早さと推理する楽しさに視聴者たちは熱狂中だ。韓国ドラマ評論家の忠南大国文科教授ユン・ソクジン氏は、本作を「イ・ジョンソク演じる冤罪を受けた弁護士パク・チャンホが、自身の権力のためでなく日常を取り戻すために権力と対峙する姿や、権力に対する現実感の高い社会風刺が目立つ」と評価した。(※2)

※以下、ネタバレあり

 第11話、第12話では第1話からずっと追ってきた、 “ビッグマウスがだれなのか”が拍子抜けするほど簡単に明かされた。がしかし、そこは韓国ドラマ、一筋縄ではいかない。名乗り出たビッグマウスが「お前を生かせという人がいた」と告げる。「え、それが本物のビッグマウス?」。もはや何を探しているのか分からない。パク・チャンホ(イ・ジョンソク)を嵌めた人物と、理由、論文の関係とは。黒幕がいることを示唆し、名乗り出たビッグマウスは退場の様相……。

 本作の主軸は、権力による韓国社会に蔓延る不正と、平穏な日常を突如として奪われた弁護士チャンホの戦いだ。謎のベールに包まれていたものが明かされ、権力の中枢がNRフォーラムにあることがわかった。復讐を仕掛ける九川市長チェ・ドハ(キム・ジュホン)、後継ぎ争いをする九川病院長ヒョン・ジュヒ(オク・ジャヨン)と新聞社社長コン・ジフン(ヤン・ギョンウォン)、血液を使った実験、全てがNRフォーラムへ集約される。

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