『テッパチ!』佐藤寛太の大粒の涙が胸を打つ 町田啓太らの成長が詰まった第1部最終回に

 ただ、これだけで終わらないのが、このドラマの良いところ。良好な関係とはいえない母親の危機的な状況を知ってでも訓練を続けた国生だが、しっかりとやり遂げた後で真っ先に母親の元へと向かっていったのだ。

 母親の再婚を機にほぼ関係を断ったとはいえ、結局、国生にとって母親は母親なのだということを感じたこのシーン。そんな母親に自衛官になるための訓練をしているとの報告をし「1人じゃないよ、仲間がいる」と宣言した国生。この時、宣言した“仲間”には第1班のメンバーだけでなく、八女や桜間冬美(白石麻衣)、そして母親も含まれているように感じた。母親と離れる過去があったとしても、国生が大切だと思い、原動力になっている存在の人は、もれなく仲間なのではないかと思ったからだ。

 そんな国生ら第1班は無事、自衛官候補生課程を修了。修了式の後で、八女から祝辞をもらった時の第1班の姿は晴れやかなものであった。特に心が打たれたのは国生と対立する荒井竜次を演じていた佐藤寛太の表情だ。今話の冒頭のシーンでは「八女ぶっ飛ばしたくね?」と言っていた荒井が、こんなに大粒の涙を流すなんて誰が予想しただろう。八女を前にした荒井が最初に舌をぺろっとさせたのも、荒井というキャラクターの説得力を増す1つの行動に見えた。本当は誰よりも真っ直ぐなのに真面目っぽさを隠し、そつなくこなしているように見せることが多かった荒井、しかし八女から言葉を受けるうちに、その真っ直ぐさを最後の最後にひた隠しにせず大きな声で感謝の意を述べたのには心を打たれた。

 もちろん国生演じる町田啓太の表情も見事なものであった。涙を堪えて口を固く結ぼうとする表情の後「自衛隊はぴったりの仕事だったろ?」と八女から言われ、返事をするのではなくいたずらっぽく笑って見せた町田。その後、涙が溢れ出てくるのを何度も堪えようとする姿は恩師となった八女の言葉を聞き逃すまい、心に刻みたいとする強い意志を感じた。

 第1話で八女が国生に言った「誰もお前を見放さない! ……逃げ出さなければな」の一言を体現したかのような第1部最終回の今話。次週から始まる第2部にはバディの馬場良成(佐野勇斗)に加え、個性豊かな新キャラクターが登場するとのこと。第1班への思いを馳せつつ、新章へ期待したい。

■放送情報
『テッパチ!』
フジテレビ系にて、毎週水曜22:00~22:54放送
出演:町田啓太、佐野勇斗、白石麻衣、北村一輝/佐藤寛太、時任勇気、一ノ瀬颯、坂口涼太郎、池田永吉、藤岡真威人(第1部)/工藤阿須加、桐山漣、久保田悠来、結木滉星、水沢林太郎(第2部)ほか
脚本:本田隆朗、関えり香、諸橋隼人
企画:渡辺恒也、江花松樹
企画・プロデュース:栗原美和子(共同テレビ)
プロデューサー:山崎淳子(共同テレビ)
演出:石川淳一(共同テレビ)、根本和政
制作協力:共同テレビ
制作著作:フジテレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/teppachi/
公式Twitter:@teppachi_8
公式Instagram:@teppachi_8_

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