『ちむどんどん』で“賢秀化”した良子を熱演 川口春奈は常に最高得点を叩きだす
現在、川口は27歳。改めて彼女の女優人生を振り返ってみると、まさに王道を歩いていることに気づくだろう。
2007年、栗山千明や新垣結衣を輩出した人気雑誌『nicola』(新潮社)でグランプリを獲得。その後、宮沢りえや蒼井優などが出演した美少女タレントの登竜門CM『三井のリハウス』第13代リハウスガールに就任、川島海荷や広瀬アリスなどが務めた『全国高等学校サッカー選手権大会』7代目マネージャーも担当した。俳優業としても、月9『東京DOGS』(2009年/フジテレビ系)でデビュー後、『金田一少年の事件簿』(2013、2014年/日本テレビ系)七瀬美雪役をはじめ、『極主夫道』(2020年/読売テレビ・日本テレビ系)や『着飾る恋には理由があって』(2021年/TBS系)など数多くの名作に出演。2020年にはNHK大河ドラマ『麒麟がくる』で帰蝶を演じた。
こうしてメインロードを歩みながらも、表現者としては非常にフレキシブル。バラエティー番組『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』(TBS系)のレギュラー出演をはじめ、登録者数150万人を超えるYouTubeチャンネル『川口春奈オフィシャル はーちゃんねる』を開設、2021年末の『第72回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)では司会を務めた。
数々の現場を踏んで、女優一本だけでは決して得られなかった“経験”という名の財産を手にした川口。今年でデビュー15周年を迎えた彼女が歩んできた道は王道でありながら、枝道がたくさん。そのどれもで成功を収めているのだ。
そして今回、最後の1ピースだった朝ドラの初出演で、国民的女優としての階段をさらにかけあがる形に。作品に出るたび「川口春奈の最高得点」を叩き出している彼女が、今回の朝ドラ初出演を経て、どう化けていくのかーー。きっと、自信や誇りを手にした川口は、これまでにいなかったニュータイプの女優としてまい進するに違いない。
■放送情報
連続テレビ小説『ちむどんどん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
主演:黒島結菜
作:羽原大介
語り:ジョン・カビラ
沖縄ことば指導:藤木勇人
フードコーディネート:吉岡秀治、吉岡知子
制作統括:小林大児、藤並英樹
プロデューサー:松田恭典
展開プロデューサー:川口俊介
演出:木村隆文、松園武大、中野亮平ほか
写真提供=NHK