橋本愛、3作目のタッグとなる遊川和彦への信頼明かす 「毎回本当に素敵なセリフがある」

 後半には、美村、板谷、鈴木それぞれの子ども役から手紙のサプライズ。美村の娘役・知恵を演じる加藤の手紙を橋本が代読したほか、板谷には連続ドラマにレギュラー出演は今回が初めてという智代の息子・高志役の阿久津慶人から、「お母さん、いつもたくさん迷惑をかけてごめんなさい、たくさん助けてくれてありがとう」と、板谷への感謝の気持ちがたっぷりと綴られていた。鈴木には細田から「保奈美さん演じる里美、母の優しさに救われる毎日です」と、それぞれ親子役ならではの心温まる手紙が寄せられ、3人とも感慨深げな様子で聞き入っていた。

橋本愛

 橋本はこれまで『同期のサクラ』(2019年/日本テレビ系)、『35歳の少女』(2020年/日本テレビ系)と遊川作品に出演し、本作で3作目を数える。橋本は3作に通底するのは“怒りの感情”だといい、「遊川さん自身がきっと社会とか人に抱いている怒りっていうのを今回はトラコに投影されてるんだなと思っていて、だから私がその怒りを自分自身が共感しながら表現しなければいけないっていう命題がある」と語った。橋本自身は怒りの感情を遠ざけてきたタイプで、役作りには苦戦したようだが、「今はその怒りを抱えてしか生きられないトラコさんのことを私は今すごく愛している」と晴れやかな表情で語った。

 また、橋本は、壁からのぞくシーンを挙げ「あれ、私(家政婦の)ミタかな? みたいな(笑)。若干ミタ入ってない?」と笑いを交えながら語り、「10年ぐらい前だと思うんですけど、あの時ドラマ観てたときは、私がこっち側をやる人生になるなんて思ってなかったっていう気持ちで、演じてるところもあります」と俳優人生を重ねながら感慨深げに語っていた。

(左から)橋本愛、鈴木保奈美、板谷由夏

 最後に橋本は「エンターテインメントとして楽しんでいただけたら」とした上で、「教育に関して描いている作品でもあるので、自分の子どもたちだったりとか、これから先どう向き合うべきかっていうのを、このドラマを見て考えるきっかけにでもなってくれくれたら」と期待を込めた。また「毎回、毎回本当に素敵なセリフがあるので、それにひとりでも何か力をもらえたっていう風に思ってくださったら、私自身ここまで頑張ってよかったって思えるほど、本望ですので、人それぞれの受け取り方で楽しんでいただけたら幸いです」と締めくくった。

 どんな志望校にも合格率100%を謳う、謎の家庭教師トラコ。奇想天外な授業を通して、どんな展開を見せるのか、本作も大きく話題を集めそうだ。

■放送情報
『家庭教師のトラコ』
日本テレビ系にて、7月20日(水)スタート 毎週水曜22:00〜23:00放送
出演:橋本愛、中村蒼、美村里江、細田佳央太、板谷由夏、鈴木保奈美、加藤柚凪、阿久津慶人
脚本:遊川和彦
チーフプロデューサー:田中宏史、石尾純
プロデューサー:大平太、田上リサ(AX-ON)
演出:伊藤彰記、岩本仁志
制作協力:AX-ON
制作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/torako/ 
公式Twitter:@torako_ntv

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