ピーター・バラカン監修の音楽映画祭、9月に開催 『アメリカン・ユートピア』など上映

 ピーター・バラカンが監修・作品選定を務めた映画祭「Peter Barakan's Music Film Festival」が、9月2日から9月15日までの2週間、角川シネマ有楽町にて開催されることが決定した。

 ピーター・バラカンが“本当に面白い”と思った作品を厳選して上映する本映画祭。昨年に続いて2回目の開催となる。

 第1弾上映作品として発表されたのは13作品。電気による録音が可能になった1925年からアメリカ各地の住民を視野に入れたレコードが作られるようになった様子を描いた4部作のドキュメンタリー『アメリカン・エピック 全4エピソード』、1980年代のロンドンのレゲエ・シーンを舞台にした『バビロン デジタルリマスター版』、今年亡くなったジャン=ジャック・べネックス監督作『ディーバ デジタルリマスター版』、ワールドプレミア上映となる民謡クルセイダーズのドキュメンタリー作品『ブリング・ミンヨー・バック!』、イギリスのロックが誕生したロンドン西部にあった地下室(「イーリング・クラブ」)についてのドキュメンタリー作品『ブリティッシュ・ロック誕生の地下室』。以上の8作品は日本初公開となる。

 そのほか、ノーベル文学賞を受賞した詩人として有名なラビンドラナート・タゴールのドキュメンタリー作品『タゴール・ソングス』、今年のアカデミー賞・長編ドキュメンタリー賞&グラミー賞 最優秀ミュージック・フィルム賞のW受賞をしたクエスト・ラブ監督作『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』。アメリカ南部アラバマ州の僻地で1960年代初頭につくられたレコーディング・スタジオからソウル・ミュージックの多くのヒットが生まれた物語のドキュメンタリー『黄金のメロディ マッスル・ショールズ』、スパイク・リー×「トーキング・ヘッズ」のデイヴィッド・バーン映画『アメリカン・ユートピア』、アフリカのコンゴで1950年代にキューバのラテン音楽に独自の解釈を加えたミュージシャンたちは祖国に新たなアイデンティティをもたらした音楽についてのドキュメンタリー『ルンバ・キングズ』の上映が予定されている。

 なお、上映スケジュールや、チケット情報などは後日改めて発表される予定だ。

上映作品

日本初公開作

『アメリカン・エピック エピソード1 ザ・ビッグ・バン 元祖ルーツ・ミュージックの誕生』
『アメリカン・エピック エピソード2 「血と土」過酷な労働から生まれたブラック・ミュージック』
『アメリカン・エピック エピソード3 多民族音楽国家アメリカ』
『アメリカン・エピック エピソード4 セッションズ』
『バビロン デジタルリマスター版』
『ブリング・ミンヨー・バック!』
『ルンバ・キングズ』
『ブリティッシュ・ロック誕生の地下室』

その他

『タゴール・ソングス』
『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』
『ディーバ デジタルリマスター版』
『黄金のメロディ マッスル・ショールズ』
『アメリカン・ユートピア』

■開催情報
「Peter Barakan’s Music Film Festival 2022」
9月2日(金)〜9月15日(木)
会場:角川シネマ有楽町(ビックカメラ有楽町 8階)
主催:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム、VALERIA
配給:コピアポア・フィルム
協力:ディスク・ユニオン
公式サイト:pbmff.jp
公式Twitter:@barakansmff

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