オースティン・バトラーが「監獄ロック」を熱唱 『エルヴィス』ライブシーン本編映像公開

 7月1日に全国公開される映画『エルヴィス』のライブシーン本編映像が公開された。

 世界史上最も売れたソロアーティスト、エルヴィス・プレスリーの真実の物語を、『ムーラン・ルージュ』のラーマン監督が映画化。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のバトラーがエルヴィスを演じ、トム・ハンクスがエルヴィスの才能を見出した破天荒なマネージャー、トム・パーカー役を務めた。

映画『エルヴィス』「監獄ロック」ライブシーン本編映像

 公開されたのは、エルヴィスにとって大きな転機となった『'68カムバック・スペシャル』で「監獄ロック」を披露するライブパフォーマンス本編映像。映像が映し出すのは、エルヴィスの人気に再び火をつけ“第二の全盛期”の幕開けとなったテレビ番組『'68カムバック・スペシャル』の収録で、エルヴィスが「監獄ロック」を披露するシーンだ。

 当時のエルヴィスは、ハリウッド進出を果たし数多くの映画へ続々と出演してスターダムを猛スピードで駆け抜けていたものの、音楽面での活動は控えめになっており、1961年以来公の場でのパフォーマンスも行っていなかった。そんな中、エルヴィスが再び音楽業界へ完全復活を遂げ、その後打ち立てられた数多くの伝説のきっかけとなったのがこの番組。歌手としてのキャリアをかけ、再びステージに戻るためプレッシャーや恐れを跳ねのけて収録に挑んだエルヴィスが披露した「監獄ロック」は全米に激震を走らせ、ロックスターとしてのエルヴィスの地位を再び確固たるものにした。

 エルヴィスにとって全てをかけて挑んだ大一番であるこのシーンは、本作でエルヴィス役を演じたバトラーにとっても非常に重要で記憶に残るシーンだという。本作でほぼ全編吹き替えなしでパフォーマンスを行ったバトラーが初めてパフォーマンスの撮影をしたのがこの『'68カムバック・スペシャル』のシーンだったそう。エルヴィスという偉大なアーティストのパフォーマンスを行うというプレッシャーに押しつぶされそうになっていたバトラーは、「『'68カムバック・スペシャル』のシーンで着たレザーの衣装が力をくれたんです。ジャケットを着た途端、それまでずっと肩に乗っていた重たいものが消え、最高の気分になりまし た」と撮影を振り返る。バトラーは「初めてのパフォーマンスの撮影に臨む瞬間は本当に怖かったです。この一瞬に僕のキャリア全てがかかっているのだと感じていたんです。でも当時のエルヴィスも同じようにキャリアをかけてこの収録に挑んでいたのだと思うと、エルヴィスが同じ恐怖とプレッシャーを抱えて挑む仲間に思えて肩が軽くなったんです」と続け、エルヴィスとシンクロして渾身のパフォーマンスを披露することができたと語っている。

■公開情報
『エルヴィス』
7月1日(金)全国公開
監督:バズ・ラーマン
出演:オースティン・バトラー、トム・ハンクス、オリヴィア・デヨング
配給:ワーナー・ブラザース映画
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