SixTONES「わたし」の歌詞とリンク 『恋マジ』恋に本気になれない6人が見つけた答えとは

 純(広瀬アリス)と柊磨(松村北斗)、響子(西野七瀬)と要(藤木直人)、アリサ(飯豊まりえ)と克己(岡山天音)。人を好きになるとはどういうことなのか。『恋なんて、本気でやってどうするの?』(カンテレ・フジテレビ系)第9話では、恋に本気になれない彼らがその答えをようやく見つける。

 「サリュー」にやってきた謎の美女・佐藤沙羅デュビビエ(藤原紀香)は、パリで要の修行時代を支えたパトロンだった。沙羅は向こうで新たに開業するレストランに要をシェフとして迎えるため、彼を探し続けていたという。要の過去を気にする人はいないし、今よりもっと伸び伸びと働ける、と好条件を突きつける沙羅。自分はこの店が好きだと言いながらも要の表情に迷いが生じたのを響子も柊磨も見逃さなかった。柊磨は要のシェフとしての未来を思い、パリに行くことを提案。響子もまた、最初で最後のデートに要を誘い、名前入りのエプロンを渡して別れを告げる。

 その頃、アリサが田辺(アキラ100%)の妻に慰謝料を支払うため、キャバクラで働いていることを知った克巳は彼女を迎えに行く。そして、田辺の妻に二人で土下座をするのだった。そこで、田辺が求めていたのは自分の“身体”だけという事実を改めて突きつけられるアリサ。結局は相手が自分のことを好きかどうか分からず、不安だから二人は身体を重ねていただけだった。だけどアリサは克巳といるとき、彼の表情や態度だけで愛されていると実感できたことに気づく。

 人を好きになるとはどういうことか。その答えは最初から、SixTONESによる挿入歌「わたし」のフレーズで提示されていた。<有り得ないところまで心が動き出す>こと。効率的に心もお金も満たしてくれるコスパのいい恋愛でも、傷つかずに済む安全な恋愛でも、その感情は決して得られなかったはず。響子の台詞を借りるなら、人生最大の“冒険”で二人が手にしたのは、歓びも哀しみも織り交ぜの尊い時間だった。思いが実っても実らなくても、後悔のないところまでぶつかって、心が大きく動いた経験はこれからの彼女たちの人生を支えてくれるはずだから。一方、純だけはまだその答えに辿り着けていなかった。それどころか、第2話で突きつけられた“本気の恋”か“安心安全の恋”かの選択にまたもや向き合うことになる。

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