『恋マジ』純と柊磨に訪れたさらなる試練 “第三者の存在”が3組の関係性を揺るがす

 そんな彼が刹那恋愛主義だったのも頷ける。単純に「愛なんてものは信じられない」という気持ちと同時に、真弓のように自分を頼ってくる女性を少しでもケア“しなければ”という潜在的な意識もあったのではないだろうか。だけど、純だけは他の女性と違った。たしかに純は意外と恋愛に不安を抱きやすいタイプだが、どこかでその不安は自分自身で解消すべきものだと分かっている。自分をコントロールしたい、だけど上手くできないーーその葛藤を抱えつつも、相手のことを第一に考える純に柊磨は心を動かされたのかもしれない。そして今回の出来事で、柊磨は初めて誰かにケア“される”側に回った。

 だけど、そんな状況が気に入らないのが真弓だ。真弓は久しぶりに会った柊磨に全身で寄りかかる。彼女が愛しているのは所詮、自分に何もかも捧げてくれる息子なのだろう。だから仲間に囲まれて、目標に向かう柊磨を心から応援することはできないし、彼が純に心を許していることも受け入れられない。そんな真弓は、純が大事にしている髪留めを密かにゴミ箱へ捨てていた。その状況に純も気づいたが、咄嗟に要が真弓を庇うのもリアルだ。

 次郎が実は「柊磨の邪魔だけはするな」と真弓から柊磨を守っていた一方で、その息子は母親からの愛情という名の呪縛によってがんじがらめになっていた。解くことが容易ではない呪いに純は立ち向かうことになるだろう。

 何気ない真弓の振る舞いや言動の中に柊磨への尋常じゃない執着を匂わせ、一瞬にしてドラマの空気を不穏なものにした斉藤由貴。その怪演ぶりに身の毛のよだつ思いがした直後、新たにさらなる波乱を巻き起こしかねないキャラクターが登場した。藤原紀香演じる正体不明の女性だ。何か意味ありげな表情で要が取材を受けたネット記事を読む彼女もまた、只者じゃないオーラを放っていた。アリサは田辺(アキラ100%)との不倫がバレ、彼の妻に慰謝料を請求されるなど、“第三者の存在”が3組の関係性を揺るがしていく。

■放送情報
『恋なんて、本気でやってどうするの?』
カンテレ・フジテレビ系にて、毎週月曜22:00〜放送
出演:広瀬アリス、松村北斗、西野七瀬、飯豊まりえ、岡山天音、小野花梨、安藤ニコ、長田成哉、牧野莉佳、三浦りょう太、戸塚純貴、味方良介、アキラ100%、古川雄大、香椎由宇、斉藤由貴、藤木直人ほか
脚本:浅野妙子
演出:宮脇亮、北川瞳
音楽:吉俣良
主題歌:あいみょん「初恋が泣いている」(unBORDE/Warner Music Japan)
挿入歌:SixTONES「わたし」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
プロデュース:米田孝、高石明彦(※「高」はハシゴダカが正式表記)
制作協力:ジ・アイコン
制作著作:カンテレ
(c)カンテレ
公式サイト:https://www.ktv.jp/koimaji/

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