『ドクター・ストレンジMoM』8億ドル突破の快進撃 『ダウントン・アビー』続編も好調
第5位には、A24が放つ新作ホラー『Men(原題)』がランクイン。『エクス・マキナ』(2015年)や『アナイアレイション -全滅領域-』(2018年)のアレックス・ガーランド監督による最新作で、3日間で329万ドルを記録した。
『ロスト・ドーター』(2020年)でアカデミー助演女優賞候補となったジェシー・バックリー、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021年)のロリー・キニアという実力者の競演による本作は、どうやら相当の問題作に仕上がった模様。Rotten Tomatoesの批評家スコアは76%だが、観客スコアは48%。出口調査では52%がポジティブに評価し、30%が「薦める」と回答した。あまりの賛否両論に、Cinema Scoreでは『ミッドサマー』(2019年)の「C+」評価よりも下の「D+」評価となっている。こちらも日本公開情報は不明だが、自分の目で確かめるほかない一作であることは確かだろう。
同じくA24作品としては、ダニエル・シャイナート&ダニエル・クワン監督によるマルチバース映画『Everything Everywhere All At Once(原題)』が、いよいよ『アンカット・ダイヤモンド』(2019年)を超えてA24史上最高の北米興収を記録。3日間の成績は313万ドルで前週比-5.5%の高水準をキープし、北米興収は5226万ドルとなった。『アンカット・ダイヤモンド』は13週目で5000万ドルを突破したが、本作はまだ9週目。今後はどこまで数字を伸ばせるかがポイントとなる。
そのほか今週のポイントは、第9位『ザ・ロストシティ』が9週目にして9926万ドルを記録し、いよいよ1億ドル突破まで秒読みとなっていること。第7位『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』も6週目で9306万ドルと1億ドルが間近に見えている。
北米映画興行ランキング(5月20日〜5月22日)
1.『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』
3160万ドル/4534館/累計3億4208万ドル/3週/ディズニー
2.『Downton Abbey: A New Era(原題)』
1602万ドル/3820館/累計1602万ドル/1週/Focus Features
3.『バッドガイズ』
609万ドル/3705館/累計7436万ドル/5週/ユニバーサル
4.『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』
394万ドル/2943館/累計1億8100万ドル/7週/パラマウント
5.『Men(原題)』
329万ドル/2212館/累計329万ドル/1週/A24
6.『Everything Everywhere All at Once(原題)』
313万ドル/1576館/累計5226万ドル/9週/A24
7.『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』
190万ドル/1923館/累計9306万ドル/6週/ワーナー
8.『炎の少女チャーリー』
190万ドル/3413館/累計696万ドル/2週/ユニバーサル
9.『ザ・ロストシティ』
150万ドル/1396館/累計9926万ドル/9週/パラマウント
10.『The Northman(原題)』
101万ドル/1263館/累計3304万ドル/5週/Focus Features
(※Box Office Mojo調べ。データは5月23日未明時点の速報値であり、最終確定の数値とはやや誤差が生じる可能性があります)
参照
https://www.boxofficemojo.com/weekend/2022W20/
https://variety.com/2022/film/box-office/box-office-downton-abbey-sequel-doctor-strange-wins-weekend-1235274577/
https://deadline.com/2022/05/box-office-downton-abbey-a-new-era-dr-strange-2-1235029308/
https://deadline.com/2022/05/doctor-strange-in-the-multiverse-of-madness-bad-guys-uncharted-roundup-global-international-box-office-1235030029/
■公開情報
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』
全国公開中
監督:サム・ライミ
製作:ケヴィン・ファイギ
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、エリザベス・オルセン、ベネディクト・ウォン/レイチェル・マクアダムス、キウェテル・イジョフォー、ソーチー・ゴメス
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(c)Marvel Studios 2022