サンドウィッチマン 富澤たけし、『マイファミリー』に嫉妬 コントと演技の違いを語る

『マイファミリー』に「腹立ちました(笑)」

――ふだんコントや漫才のネタ作りをされている富澤さんから見て、この作品の面白さはどこにありますか?

富澤:なんでこんな話を思いつくんだろうって。僕はすごいものを見たときに喪失感みたいなものを感じるんですけど、それに近いものを感じました。

――嫉妬心もあったりするんですか?

富澤:うん、なんか腹立ちました(笑)。「なんだよ、これ!」って。本当に考えられない展開に加えて、現代のゲームを誘拐に使ったり。なんでこんなことが考えられるんだって、たしかにすごく嫉妬しますね。

――芸人である富澤さんが俳優をやる理由や、どのような思いで俳優業に臨んでいるのかについても聞かせてください。

富澤:理由はオファーが来たからです(笑)。現場には、畑違いのこんなもんが来てしまいまして申し訳ありません、という気持ちで臨んでいます。なのでNGなんか出してしまったら、本当にすみません、と。

――すごく緊張感があるんですね。

富澤:ありますね。絶対に迷惑をかけたくないんですよ。でも、どうしてもNGは出してしまうので、なんにせよ早く済ませますので!って(笑)。

――それで間が短くなっちゃうわけですね(笑)。たとえばドラマ撮影後にお笑いの現場に戻ると、ホッとするようなことも?

富澤:それもありますし、なかなか役が抜けなくて苦労します。

――なるほど(笑)。でも、実際どうですか? 切り替えというか。

富澤:ドラマからバラエティーに戻るときよりも、バラエティーからドラマに来るときの方が切り替えが難しいかもしれないです。バラエティーを撮っているときにも「今日のセリフ大丈夫かな」とか考えちゃって。

――現場での過ごし方にも違いがありそうですね。

富澤:ドラマの現場は“いつ呼ばれるかわからない”というのが僕の中にあって。バラエティーは、大体このくらいの時間に呼ばれるからこのくらいで準備して……と逆算できるんですけど、ドラマは次に呼ばれるのが5分後なのか1時間後なのかわからないので、ずーっと緊張してる状態が続くっていう。だから「言ってくれ」と思いますよね、この後5分かかるのか、1時間かかるのか(笑)。

――それでもオファーを断らないのは、役者という仕事に魅力があるからなのでしょうか?

富澤:なんでしょうね。毎年やっている単独ライブのネタを作らなきゃいけない期間にも入ってくるのでしんどいんですけど、声をかけていただいた嬉しさもありますし、“日曜劇場”というブランドの大きさに負けたっていうのもありますね。

――(笑)。芸人としても俳優としてもご活躍する中で、今後の目標は?

富澤:目標……もう、いろんなランキングで1位も取っちゃったんでね(笑)。でも、事務所から後輩もたくさん出てきたので、今後は育てるじゃないですけど、そっち側もやりたいなとは思います。

――ドラマは『マイファミリー』というタイトルですが、ご家族でドラマをご覧になることもありますか?

富澤:ありますよ。6歳の次男も観ていて、長男も、学校で友達からいろいろ言われたりするみたいです。

――きっと日曜劇場にお父さんが出ているって自慢ですよね。最後に、富澤さんが父親として大切にしたいことを教えてください。

富澤:子どもの目線に立てるように、とは思っています。「勉強がわかんない」というようなこともあるんですけど、「パパもわかんないから一緒に考えようか」と。「なんでこんなこともできないんだ」と上から言うんじゃなくて、常に同じ目線で接したいなと思っています。

■放送情報
日曜劇場『マイファミリー』
TBS系にて、毎週日曜21:00~21:54放送
出演:二宮和也、多部未華子、賀来賢人、高橋メアリージュン、大友康平、神野三鈴、迫田孝也、那須雄登(美 少年/ジャニーズJr.)、山田キヌヲ、 渡辺邦斗、藤間爽子、大島美優、松本幸四郎、富澤たけし(サンドウィッチマン)、濱田岳、玉木宏
脚本:黒岩勉
演出:平野俊一
プロデューサー:飯田和孝、渡辺良介(大映テレビ)
スーパーバイジングプロデューサー:那須田淳
協力プロデューサー:大形美佑葵
音楽:大間々昂
主題歌:Uru「それを愛と呼ぶなら」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
製作著作:TBS
(c)TBS

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