『私たちのブルース』共に闘う大人たち ドンソクとソナが幸せに向かって歩き出す 

 ドンソクが商売する時に流す「シャツにブラウス ズボンにスカート」のアナウンスを聞いて笑いが止まらないソナ。何でもないことで笑えるのは気持ちに余裕がある証拠だ。朝日を眺め、「幸せになりたい」とつぶやくソナとドンソク。この願望は2人とって、一番必要なのかもしれない。幸せになりたいという思いがなければ、ここを抜け出せないし何も始まらないのだ。

 ドンオクがソナの姿にオクドンを思い浮かべたことから、世界中の不幸を背負ったように笑わない母親のことを、本当は気にかけていたことが感じ取れる。ソナをきっかけに自分の母の気持ちを知ることになりそうだ。石と石の間から咲いた花に笑顔を見せたドンオクに、気づける日がすぐそこまで来ていると願ってやまない。

 一方、船長のパク・ジョンジュン(キム・ウビン)は、思いを寄せているイ・ヨンオク(ハン・ジミン)が村の人たちに「嘘つきだ」と噂されていたことが気になっていたが、本人の口から「嘘は嫌い」と聞いて信じることにしたようだ。しきりにかかってくる電話の相手など不安要素は残るが、ベテラン海女のヒョン・チュニ(コ・ドゥシム)が言う「まともな人間が嘘をつくのはそれなりの理由がある」の言葉どおり、ヨンオクが抱えているものをジョンジュンは受け入れられるのだろうか。まだまだ甘い時間を見せてくれる2人の関係を楽しんでいきたい。

■配信情報
『私たちのブルース』
Netflixにて独占配信中
(写真はtvN公式サイトより)

関連記事