『私の解放日誌』転んでも立ち上がる兄妹たちの変化 クの正体にかなり危険な匂いも
また、今回の解放クラブでも一人一人の、心にこびりついてしまった想いが言葉にすることによって解放された。サンミン(パク・スヨン)は、「時計ばかり見てしまう」と告白した。充実した一日にしようという思いで時間に追われるものの、何もしない一日が続く。そういった日々に気づいた時、心臓の鼓動がドクンドクンとゆっくり聴こえるのだと言う。そして、自分のペースを保つのが自分にとっての解放ではないかと言った。一方でテフン(イ・ギウ)は、「弱い気持ちからの解放」をテーマに、幼い頃に両親が他界し、いじめを受け弱くなったと感じた経験から、母親のいない娘も同じ思いをしているのではないかと考えていた。「弱い自分から解放されれば娘も強くなれるかもしれない」と呟いた。
何より、クの正体も今度こそ明らかになろうとしている。何者かがサンポ市のガソリンスタンドでクを目撃し、「ク社長がいました」と言う。クは一体何の社長だったのか、何から逃げているのか、かなり危険な匂いが漂い始めた。
その他、ギジョンの恋も大きな展開を迎えることになる。テフンに告白しようと決意したギジョンは、チャンヒにダメだった場合はバイクでぶつかるなどして気絶させてほしいと言うのだった。記憶を失えば、告白が失敗したことを忘れることができるからだ。結果としては、気絶することなく手にヒビが入っただけで、ただ心の痛みと共に身体と痛みまで残ることになってしまった。しばらくは苦しくて眠れなかったと話すギジョンだが、どこか吹っ切れたような表情をしている。「すっきりした」と言う彼女の目線の先には虹が出ていた。
本当に少しずつだが、3兄妹の人生はゆっくりと前に進んでいる。いいことだけではなく、たまには転んでしまうような道でも着実に進んでいる彼らを応援したい。
■配信情報
『私の解放日誌』(全16話)
Netflixにて配信中(毎週日曜、月曜に最新話配信)
脚本:パク・ヘヨン
監督:キム・ソクユン
出演者:イ・ミンギ、キム・ジウォン、ソン・ソック、イ・エルほか
(写真はJTBC公式サイトより)