『007』シリーズプロデューサーのバーバラ・ブロッコリ、次期ジェームズ・ボンド役に言及

 『007』シリーズでプロデューサーを務めるバーバラ・ブロッコリが、次なるジェームズ・ボンド役のキャスティングについて言及した。

 2006年の『007/カジノ・ロワイヤル』から6代目ジェームズ・ボンドとして『007』シリーズに出演してきたダニエル・クレイグが、2019年に『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021年)をもって同役を卒業することが明かされて以来、誰が次期ボンド役を演じるのかについて噂が絶えない。

 次期ボンド役の候補としては、トム・ハーディやヘンリー・カヴィル、イドリス・エルバ、ジェイコブ・エロルディらの名が挙がっている。長年『007』シリーズのプロデューサーを務めてきたブロッコリは、自身がプロデューサーを務め、クレイグが主人公のマクベス役、ルース・ネッガがマクベスの夫人役を演じるブロードウェイ舞台『マクベス』の公演初日にVariety誌のインタビューに応じ、次期ボンド役が決まるまで「しばらく時間がかかるでしょう」と述べている。

 ブロッコリは、「(次期ボンド役のキャスティングは)単なるキャスティングではありません。私たちがどこへ向かっていくのかについて、改めて考え直す必要があります。私はただ、この世で最も偉大な俳優のひとりであるダニエル・クレイグを、称賛するためにここにいるのです」と語り、シリーズの新たな方向性の決定も含め、次期ボンド役のキャスティングには「時間がかかる」ことを主張した。

 『007/カジノ・ロワイヤル』から『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』まで、5つのクレイグ版ボンド映画をプロデューサーとして支えてきたブロッコリは、クレイグの演技力を引き続き称賛しており、「クレイグは驚異的な才能をもっていて、何でもできてしまうのです。彼は史上最高の俳優であり、(『マクベス』の)観客は、彼のもつ面白い面や驚異的な面、そして、観客が望むもの全てが詰まっているこの作品に興奮することでしょう。彼とルースが一緒になると、とにかくセクシーで、2人による相乗効果はまるで花火のようです」とコメントしている。

 また、2022年3月29日(米現地時間)よりプレビュー公演を開始した『マクベス』は、ほかのブロードウェイ舞台作品と並び、数々のパンデミック問題に直面しており、4月はじめ(米現地時間)には、クレイグを含む複数の舞台関係者が新型コロナウイルスに感染したことを受け、11日間公演中止となっていた。

 休演期間を終え、ショーのオープニングセレモニーに出席したクレイグは、「ブロードウェイにいる他の皆さんと同じように、私たちもより頑張らねばなりませんでした。観客の皆さんが来場してくれること、そして皆様からの信頼が非常に重要なのです。私たちは観客の皆さんに自信をもって(安心して)観に来てほしいと思っています」と語った。

参照

https://variety.com/2022/film/news/barbara-broccoli-james-bond-daniel-craig-macbeth-1235254646/
https://variety.com/2022/theater/news/macbeth-daniel-craig-ruth-negga-covid-1235221891/
https://variety.com/2022/scene/news/macbeth-daniel-craig-ruth-negga-1235254614/

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