『ナンバMG5』の友情物語が尊い 間宮祥太朗×神尾楓珠、ヤンキーたちのギャップ
2人の友情以外に、剛と直樹の“たまらない!”ギャップが豊富だった印象。個人的には久しぶりに帰ってきた多忙な母に対して、直樹が「テメェ」と言ったシーンで、剛が「自分の母ちゃんにテメェはねぇだろ」「ごめんなさいは?」と言った上、代わりに謝るシーンはキュンとした。派手で母親に「悪いことをしていそう」と思わせる剛の外見と優しすぎる内面のギャップは、王道ながらも最高だった。
しかし、そんな剛を押さえて“ギャップ”部門で優勝したのは間違いなく、剛の兄・猛(満島真之介)だろう。特に絵をバカにされたことに対して「謝ってほしい!」と要求した藤田にゆっくりと近づいた後で、サングラスを外して「マジで悪かった」と言いながら頭を下げたシーンは、良い意味で怖くて強い猛の像を打ち壊してくれたように思える。
また、家に帰ろうとする直樹に「おい!」と呼びかけた後で、「ツレん家だろ? 遠慮なんてすんなよ」と伝えた猛も悶絶もの。呼びかけ方や言葉は多少荒々しくても、しゃべっている内容が優しいだなんて……。今話を観て、猛推しが急増したことは間違いないだろう。
その一方で、ヒロイン・藤田深雪は清純派に見えて“がめつい”という驚きのギャップを見せた。ヒロインキャラクターといえば、どうしても綺麗売りなイメージがつきもの。しかし、藤田は「お金がないから」との理由で、賞金首にかけられた特服の男を探し出し「もしかして!」と思いながらも剛を市松高校へと売り込んだ。深雪の行動は褒められるべきものではない。しかし怒りを向けるというよりも「しょうがないな〜」とツッコんで、笑ってしまう愛おしさがある。かつて、こんなに親近感が沸くヒロインがいただろうか。
良い意味で登場キャラクターのキャラクター性の幅が楽しめた『ナンバMG5』。第3話以降はどんな顔が見られるのか、今から楽しみだ。
■放送情報
『ナンバMG5』
フジテレビ系にて、毎週水曜22:00~22:54放送
出演:間宮祥太朗、神尾楓珠、森川葵、森本慎太郎(SixTONES)、富田望生、原菜乃華、加藤諒、米本学仁、満島真之介、鈴木紗理奈、宇梶剛士ほか
原作:『ナンバMG5』『ナンバデッドエンド』小沢としお(秋田書店『少年チャンピオン・コミックス』刊)
脚本:金沢達也
演出:本広克行
プロデュース:栗原彩乃
編成企画:上原寿一
制作・著作:フジテレビ第一制作部
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/nanbaMG5/
公式Twitter:@nanbaMG5_
公式Instagram:@nanbamg5_