『悪女(わる)』“新旧マリリン”対決が実現! 石田ひかりを変えた今田美桜のまぶしさ

 夏目の怖さを知る周囲は、「ハメられたんじゃないの?」と言うが、麻理鈴はちっとも疑おうとしない。それどころか、「なに言ってるんですか? 夏目課長は、そんな人じゃありません! 私は、夏目課長のこと、100%信じてるんで!」と言い切ったのだ。自分を信じきってくれた部下の姿を見た夏目は、涙を流した。職場で泣く女なんて、いちばん嫌いだと思っていたのに。

 麻理鈴のように、「好きなんですよ。夏目課長のことが」と泣いてくれる部下と、もっとはやくに出逢えていたとしたら。夏目は、こんなにとげとげしくならずに済んだのかもしれない。彼女だって、好き好んで針を持っているわけではないのだ。女王蜂のように強くならなければ、男社会のなかを生き抜いていけなかったのだろう。

 ここで思い出すのが、峰岸(江口のりこ)が麻理鈴にかけた「人を疑え。さっきまでの味方が、いちばんの敵になることもある。会社なんて、妬み嫉み、足の引っ張り合いの世界だからね」という言葉だ。夏目と麻理鈴が、こうなってしまうことを見越していたのだろうか。「女には、ガラスの天井がある」と語る彼女もまた、“女だから”と言われないように戦ってきたひとりだ。

 夏目と峰岸の間に確執があるのも、30年前のドラマと同じである。平成版では、峰岸が夏目の恋人を奪ったことになっていた(おもな確執の原因ではなかったが)。すでに確執が解けた令和版では、2人が力を合わせてオウミを改革していくことになるのだろう。それにしても、夏目に匹敵するほどの実力を持っている峰岸が、窓際部署に移動させられた理由が気になるところ。ついに判明した“T・Oさん”こと田村収(向井理)と麻理鈴の恋路にも、注目していきたい。

■放送情報
『悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~』
日本テレビ系にて、毎週水曜22:00〜放送
出演:今田美桜、江口のりこ、鈴木伸之、高橋文哉、向井理、志田未来、石田ひかり(特別出演)
原作:深見じゅん『悪女(わる)』(講談社『BE・LOVE』)
脚本:後藤法子、松島瑠璃子
演出:南雲聖一、内田秀実、山田信義
プロデューサー:諸田景子、小田玲奈、大塚英治、平井十和子
チーフプロデューサー:田中宏史
主題歌:J-JUN with XIA(JUNSU)「六等星」(First JB music)
制作協力:ケイファクトリー
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/waru2022/

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