秋田ようこ、八木優希、新谷ゆづみら出演 宮坂一輝初長編映画『(Instrumental)』公開へ

 宮坂一輝監督による初の長編映画『(Instrumental)』が池袋シネマ・ロサにて6月25日に公開されることが決定。あわせて、ポスタービジュアル、場面写真、予告編が公開された。

 日本有数の学生映画サークル、早稲田大学映画研究会と芸能事務所アミューズがタッグを組み、自主・商業の垣根を超えて制作された本作は、第21回TAMA NEW WAVE コンペティション部門にノミネート。制作当時19歳の若さで監督・脚本・撮影・編集を務めた宮坂一輝は、現在東京大学大学院で理論物理学を専攻しながら映画制作を行う。

 現在と過去を複雑に行き来しながら、一人の新米新聞記者の青春と喪失を描き出す本作。基になったのは、監督の宮坂が高校生の時に書いた脚本で、大学進学後に映画サークルのメンバーを集め制作に踏み切った。主人公の以有真知子を演じるのは、『サイキッカーZ』(2022年)や『消せない記憶』(2022年)などの秋田ようこ。真知子が出会う男子中学生の岡孝汰役には本作が映画初出演となる黒澤凜士が名を連ねる。真知子の幼少期を演じるのは、NHK連続ドラマ小説『ひよっこ』や映画『アイネクライネナハトムジーク』(2019年)などの八木優希。真知子が幼い頃の親友・敦尾佳子役は、アイドルグループ・さくら学院の元メンバーで、映画『麻希のいる世界』(2022年)では主演を務め、最近では『やがて海へと届く』(2022年)にも出演している新谷ゆづみが担当した。

 新米新聞記者の以有真知子(秋田ようこ/八木優希)は、ある日訪れたコインランドリーで男子中学生の岡孝汰(黒澤凜士)と知り合う。自然と心を通わせていく二人だったが、真知子は次第に、孝汰が自分の幼いころの親友、佳子(新谷ゆづみ)と同じ雰囲気を持っていると感じ始める。

映画『Instrumental』本予告編

 また、映画プロデューサーの小川真司と映画監督・映画音楽家の下社敦郎からコメントも到着した。

コメント

小川真司(映画プロデューサー)

この映画は主人公の現在と過去を並列で描いていく。
大人になり、社会人として暮らす。
思うようにならないことだらけの日々。
だが、思春期にかけがえのない時間を共に分かちあった友の思い出は宝物だ。
親友を演じる新谷ゆづみの真直な目が忘れられない。

下社敦郎(映画監督・映画音楽家)

息つく間もない編集も彷徨うようなカメラワークも、肉体が映され躍動することによって、そこに何らかの感情が動いていることを見るものはおそらく想像する。ただ監督はラストの秋田ようこの横顔だったり、思春期の彼女の感情が溢れ出るさまであったり、そういったところにもしかしたら映画というものを発見したんじゃないか。それは被写体の躍動以上にカメラが反応しているところに作り手の震えを感じるから。
テーマと筆致の齟齬がこの映画の魅力のひとつ。ありきたりの若さにまかせて自分語りをする映画とは違うようだ。今後、宮坂監督がどういう映画を撮りたいかわからないけど、もっとナンセンスでアナーキーなものを見てみたくなったなあ。

■公開情報
『(Instrumental)』
6月25日(土)〜7月1日(金)池袋シネマ・ロサにて1週間限定ロードショー
監督・脚本・撮影・編集:宮坂一輝
出演:秋田ようこ、黒澤凜士、八木優希、新谷ゆづみ、川島祐樹、二瀬萌、篠原寛作、冨田智、中川兼一、岩崎哲也、田村宗慈、紫藤楽歩、いとうたかし、坂本憲子、天白奏音、小倉蒼、平本龍星、安清将晃、齊藤胡珀、佐藤琉愛、丹春乃、岡元慶太、小張友紀子、佐川勝由、坂口悠貴、柴崎泰知
音楽:岡本卓磨
制作協力:株式会社アミューズ
制作・配給:早稲田大学映画研究会
2020年/日本/64分/カラー/16:9/DCP/ステレオ
公式サイト:https://instrumental625.wixsite.com/movie
公式Twitter:https://twitter.com/Instrumental_33
公式Instagram:https://www.instagram.com/instrumental_movie/

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