『社内お見合い』での感情の変化が巧妙 アン・ヒョソプ、次世代の“ロマンス職人”に

 現在、日本のNetflixランキングで上位にランクインしている韓国ドラマ『社内お見合い』。本国テレビ放送でも、高視聴率を叩き出し、視聴者を惹きつけている。序盤から近年珍しい超王道のラブコメ展開で、「そう! これこれ!」と、故郷に帰ってきたかのような安心感すら覚える本作は、困難な時代に、頭を空っぽにして笑える“気軽さ”も人気の秘訣だろう。

 視聴者がラブコメに没入するために、「男性主人公」の役割はかなり大きい。ヒロインが圧倒的に惹かれるほどの魅力で、視聴者を納得させなければならないからだ。『私の名前はキム・サムスン』のヒョンビンや、『キム秘書はいったい、なぜ?』のパク・ソジュンがそうだったように、魅惑的な魅力で視聴者を熱狂させ、“次世代ロマンス職人”に名乗りをあげているのがアン・ヒョソプだ。

 JYP(TWICE、2PMらが所属する韓国の芸能プロダクション)の元練習生という華麗な経歴を持ち、ドラマ『ポンダンポンダン 王様の恋』で俳優デビューしたヒョソプは、『30だけど17です』で頭角を表し始め、『適齢期惑々ロマンス~お父さんが変!?~』、『アビス』、史劇初主演となった『ホン・チョンギ(原題)』と、これまでジャンルもの、史劇、ロマンスなど作品ごとに新たな魅力で見る人の目を惹きつけ、俳優アン・ヒョソプを確実に刻印させてきた。

 彼の人気に拍車をかけたのが、『浪漫ドクターキム・サブ2』だろう。外科フェロー2年目のソ・ウジン役を引き受けた彼は、痛みを乗り越え、医者として成長する姿を繊細に描き出す。そして、同期のウンジェ(イ・ソンギョン)にライバル心と同時に恋心を抱いていく過程をリアルに表現し、女心を溶かした。カリスマ俳優ハン・ソッキュにも負けじ劣らずの存在感を放ち、「第56回百想芸術大賞」では、テレビ部門新人俳優賞を受賞した。

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