神木隆之介による等身大の若者像に共感 『妻、小学生になる。』友利役での飾らぬ姿

『ノイズ』(c)筒井哲也/集英社 (c)2022映画「ノイズ」製作委員会

 一方、公開中の映画『ノイズ』で彼が演じているのは、とある離島に新米駐在員として戻ってきた青年・守屋真一郎。本作は青年マンガが原作の作品だが、『るろうに剣心』シリーズや『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(2017年)など、これまでに神木が参加してきた派手なマンガ原作ものとは異なり、こちらの役もまたリアルで等身大である。一つの殺人事件の隠蔽に島民ぐるみで奔走する物語は奇異といえば奇異だが、警察官としての正義感を持ちながら隠蔽工作に加担し、島を愛する者として葛藤する真一郎の姿は、登場人物たちの中でももっとも共感を呼ぶものだろう。印象的な神木の苦悶の表情は、彼自身が持つ爽やかさとはほど遠く、内なる苦しみや痛みがスクリーンを越えて伝わってくる。最終的に真一郎が選び取る行為にも納得せずにはいられないというものだ。

『ホリック xxxHOLiC』(c)2022映画「ホリック」製作委員会 (c)CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社

 さて、これからの神木はまたしばらく、『ホリック xxxHOLiC』や『GHOSTBOOK おばけずかん』といった非現実的な作品への参加が続くが、1月には彼自身が“本人役”として出演した『神木隆之介の撮休』(WOWOW)なんて作品もあった。ここ最近の神木の活動は、地に足のついた人物を演じなければならない朝ドラ『らんまん』(NHK総合/2023年度前期放送予定)にも繋がってきそうである。これまでに特異なキャラクターも多く演じてきた神木隆之介。しかし彼の飾らぬ自然体の姿というのも、また魅力的で良いものだ。

■放送情報
金曜ドラマ『妻、小学生になる。』
TBS系にて、毎週金曜22:00~22:54
出演:堤真一、石田ゆり子、蒔田彩珠、森田望智、毎田暖乃、柳家喬太郎、飯塚悟志(東京03)、馬場徹、田中俊介、水谷果穂、杉野遥亮、小椋梨央、吉田羊
原作:村田椰融『妻、小学生になる。』(芳文社『週刊漫画 TIMES』連載中)
脚本:大島里美
プロデュース: 中井芳彦、益田千愛
演出:坪井敏雄、山本剛義、大内舞子、加藤尚樹
製作著作:TBS
(c)TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/tsuma_sho_tbs/
公式Twitter:@tsumasho_TBS

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